報道抑圧に抗議デモ、6000人参加=香港

2014/02/25
更新: 2014/02/25

【大紀元日本2月25日】香港で23日、報道の自由が抑圧されているとして、メディア関係者を中心とする抗議デモが行われた。デモの主催者である香港記者協会の発表によると、参加者数は約6000人だという。警察当局は参加者を1600人としている。

同日午後2時半ごろ、デモ隊は中環の遮打公園から出発し、香港特別行政区政府の本部庁舎に向かった。

梁振英行政長官は選挙の際、同協会と「報道自由の公約」を交わし、情報自由法の成立を目指すなど「よりオープンな社会環境を築く」と誓っていた。

同協会の岑倚蘭会長は今回、この公約に触れ、「約束どおりに報道の自由を守るべき」とし、「報道の自由が厳しく抑圧され、記者の活動が制限されている」と梁長官を非難した。

ジャーナリストの権利を守り、世界各国の言論弾圧を監視する目的で創設されたNGO団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ、本部・ニューヨーク)が今月はじめに発表した報告書は、「中国政府による香港メディアへの圧力がますます強まっている」と指摘した。

香港では最近、民主派言論人としてラジオ番組で活躍してきた女性ジャーナリストの李慧玲氏が突然解雇され、有力紙・明報で政府に批判的な立場を取っている編集長が1月に更迭されたなどの問題が起きていた。

香港ラジオ局の名司会者の李慧玲氏(左)もデモに参加。彼女は梁長官を度々批判したことから、10年近く勤めた同局を突然解雇された (大紀元)

(翻訳編集・叶子)