【大紀元日本7月4日】大統領支持派と反対派の間で激しい対立が続くエジプトで、3日(日本時間の4日未明)、軍部によるクーデターが発生し、軍トップのシーシー国防相は、アドリー・マンスール最高憲法裁判所長官を新たな政府のトップに任命したと発表した。これにより、イスラム主義組織出身のモルシ大統領は失脚し、新たな暫定政府が生まれる事となる。民主化要求運動「アラブの春」により、2011年に打倒されたムバラク独裁政権後初の大統領は、就任からわずか1年での退陣となった。
北東部ナスルシティーにある共和国防衛隊本部の前では、モルシ大統領の失脚を祝う兵士や反対派市民の姿が見受けられた。
これまで、大統領支持派と反対派の対立は激化を続けてきた。AP通信によると、2日夜には治安部隊も出動し、計23人が死亡している。しかし、今回の新たな暫定政府誕生を受けて、今後は両派による衝突の緩和が期待される。
(翻訳編集・森 豪太)