協議離婚者でごった返す貴陽市雲岩区民政局(ネット写真)
【大紀元日本11月6日】中国南部の貴州省貴陽市雲岩区民政局は連日、協議離婚を届け出る人たちであふれている。関係者の話によると、離婚の理由は「夫婦関係が破綻したから」ではなく、区が新たに発表した住宅面積規制にあるという。
地元紙・貴州都市報は10月30日の同民政局の様子を伝えた。午前10時頃、局の婚姻届け課は離婚手続きに来た村民たちでごった返し。車椅子の90歳の老人から新婚3カ月の若者まで、また、一家数世帯が揃って離婚する人たちが長蛇の列を作っていた。朝6時から並ぶ人も多いという。
事の発端は、区当局がこのほど打ち出した住宅権利登録の新規定。戸籍上の1世帯につき240平米の住居の権利登録できるため、「離婚すれば、2世帯となり、倍の480平米の住宅が保有できる」と村民たちは離婚手続きに駆け込む。仲睦まじい夫婦も「人生観が異なり、夫婦関係が破綻、家庭内口論は絶えない」と離婚理由に書き、離婚証明を手に入れる。
同民政局の幹部によると、以前は毎日平均約20組の離婚を受理していたのが、ここ1週間は、毎日120組近くに激増した。処理に追われる職員らは、毎日残業しているという。
(翻訳編集・叶子)
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