【大紀元日本5月19日】最近、中国共産党中央政治局の緊急収集会議が開かれ、
9人の政治局常務委員、地方局幹部、軍トップおよび党の元老などが出席した。その会議で、胡錦濤主席の補佐役・令計划氏が前重慶市書記・薄熙来氏に関する犯罪証拠を発表した。出席者全員、その内容の真偽に異議を唱えなかったという。英フィナンシャルタイムスが伝えた。
同紙によると、その証拠は次のようなものだという。
1.薄氏と家族の政治汚職、収賄、不正な個人資産
2.英国ビジネスマン、ニール・ヘイウッドの殺害容疑
3.インターネットや海外メディアを利用し、次期主席が確定している習近平氏を失墜させるための政略
4.胡錦濤派の機密情報を盗聴、中央周辺の警備員を買収
5.重慶の社会と経済の乱れを促した運動を行った
6.重慶で政治グループをつくり、文化大革命式の運動を起こし、中央の路線と引き離した
また、薄氏の後ろ盾である周永康氏へも、批判の矛先が向けられた。同会議で、温家宝首相は政法委トップで政治局常務委員の一人である周永康氏を次のように問いただした。第一に、なぜ王立軍事件が発生したのち、北京の動向を重慶の薄氏に漏らしたのか?薄氏を擁護するためか?第二に、薄氏と周氏は結託し、国家主席が内定していた習近平氏を失墜させる画策を図ったのか。
この二点について、温首相は周氏に調査するようにと命じた。しかし、周氏は論点をそらすかのような発言をする。「温首相の妻の経済問題を調査すべきだ」。それに対して温首相は「私と家族を調査しても結構。もし家族に不正な行為があれば、私はすぐ辞任する」と切り捨てた。
また同紙によると、3人以上の中共高官は、絶大な力を握っていた政法委トップの周氏の権力は、すでに公安部長らに移行し、周氏は今、政治活動を制限されているという。
米国ニューヨークタイムズは最近、雲南省の昭通市の16人の古参の共産党員が胡主席宛に公開状を発表、周氏を辞退させ、汚職と不正の調査をすべきと訴えた。
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