【大紀元日本1月16日】中国国務院台湾事務弁公室は14日、台湾総統選の結果について声明を発表した。
台湾総統選挙の結果が14日に公表された。中国政府が推進する「92合意」を支持し、中国寄りの姿勢である国民党の馬英九・総統が80万票の優勢で民進党の候補者・蔡英文党首に勝ち、続投を決めた。
中国政府の声明文は馬英九・総統の再当選に触れず、「台湾地区の指導者と民意代表の選挙結果が出たことを把握した」とし、「(馬英九・総統の執政期間である)ここ4年間の事実で再三に示されたのは、両岸関係の平和発展が正しい道のりであり、台湾同胞の広範な支持を得ている」と記した。
BBC中国語版は、「この文言は、両岸の交流を推進する馬英九・総統の続投を歓迎する、と暗示しているのではないか」と評した。
また、中国政府のこの声明文は、「我々は、台湾独立に反対し『92合意』を堅持するという共同認識の下で、台湾各界と連携して努力し、引き続き両岸関係の平和的発展の新たな局面を開拓したい、そして中華民族の偉大な復興に共に尽力したい」としている。
「92合意」(中国語「九二共識」)は1992年、中台双方が香港での実務協議で達した合意。中国政府は「両岸(中台)は『一つの中国』という原則を堅持する」ことで合意したと主張しているのに対し、当時、台湾の与党だった国民党側は「『一つの中国』の解釈は(中台)各自にゆだねる」との共通認識を得たと主張し、双方の認識は必ずしも一致していない。民進党の陳水扁前総統は2004年11月「(92合意を)認めることは中国に対する投降を意味する」と合意自体を否定した。
馬英九・総統は選挙勝利後の記者会見で、両岸関係について、中国との協力関係を引き続き深めていくと示しながら、台湾の主権独立と保全を守り、台湾人民の尊厳を全力で維持していくと強調した。
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