【大紀元日本12月3日】「大紀元第一回アジア太平洋メディア会議・台湾観光促進国際フォーラム」が11月28日、台北市青年剣潭活動センターで行われた。大紀元時報台湾支社が主催したもので、台湾行政院、行政院新聞局、交通部観光局が協賛した。台湾の政府機関や企業に、アジア太平洋地域諸国と対話するプラットフォームを提供し、台湾の美しさを国際社会にアピールして、観光事業を促進することを主旨とする。馬英九・総統からフォーラムの成功を祈る祝電が贈られた。
大紀元グループのアジア太平洋地区の各支社にあたる日本、韓国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、豪州などの9カ国と、各地区の報道・営業部門の責任者50数人が今回のフォーラムに参加した。
台湾大学新聞研究所の張錦華・教授の司会の下で、行政院新聞局の楊国添氏、交通部観光局の鄭英恵氏、中華民国旅館商業同業公会の徐銀樹・理事長、旅行公会の許高慶・事務局長、および台湾大紀元時報支社国際営業課の林秀璟・課長などが講演やスピーチを行った。
台湾観光事業の国際販促プラットフォームを提供
馬英九・総統は祝辞で、今回のフォーラムを通じて、情報交換のプラットフォーを構築し、台湾の観光産業をさらに促進するよう希望していると述べた。
大紀元時報台湾支社の曹慧玲・社長は、「大紀元の責務は人々の互いの理解と助け合いを手助け、人類社会をより正しい方向に導くことであり、今回のフォーラムはまさにこれが目的であり、現地の資源や特色を国際社会に示し、国際間の産業提携の増進を目指す」と述べた。
曹社長さらに、今回の会合に参加する9つの国と地区のの大紀元スタッフを通じて、台湾の美をアジア太平洋地域に発信し、より多くの観光客を呼び寄せられるよう希望すると語った。
世界の華人社会で多大な影響力を持つ大紀元
行政院新聞局国際新聞課の楊国添・一等秘書は、「台湾の54の在外機構は、現地の大紀元時報と密接な関係を構築している。大紀元時報は各国の華人社会で大きな影響力を持っており、大紀元を通して、台湾の情報がよりよく発信されている」と述べ、台湾政府が国際的な主要メディアとの連携を重要視していること、過去一年間で台湾のソフト・パワーのPRは効を成していることを説明した。
交通部観光局国際課の鄭英恵・副課長は、創意ある販売促進や台湾への訪問客の口コミを通して、台湾の美しさ、良さ、感動を広げていくと述べ、「台湾は、多くの面で、訪れる人々を感動させている」と指摘した。
台湾の美をアピールするためには、旅館業も国際水準に達しなければならない。中華民国旅館商業同業公会の徐銀樹・理事長は、台湾の旅館業は日本に劣らない細やかさでプロに徹しており、国際社会で十分に通用することを強調した。
今回のプラットフォームの企画者であり、大紀元時報台湾支社の林秀璟・国際営業課長は、中華伝統文化の価値観を完全に受け継いでいるのは台湾であると強調し、「海外在住の華僑が自民族のルーツを求めて中国に渡るが、往々にして何も得られない。後に台湾に訪れ、『本物の中国』が台湾にあることに初めて気づくケースが多い。このような背景の中で、大紀元のプラットフォームを通して台湾を世界に売り込むという今回の企画が誕生した」と今回の会合発足のいきさつを説明した。
2000年8月に創設した大紀元メディアグループは、中国国内の真相報道をきっかけに国際的なメディアに成長した。現在では世界の各国、地域に60数カ所の取材拠点があり、36カ国で12カ国語の新聞を発行している。特に中国語大紀元時報はほぼ「華人のいるところには大紀元がある」状態であり、豪州やドイツ、欧州では最大の中国語新聞である。発行部総数は毎週200万部を超えている。
林秀璟・課長は、「世界でもこれほど優勢な立場にいる新聞は、大紀元時報のほかにはない。我社のネットワークを通して台湾の観光事業を売り込むことは最も効果的であり、最も経済的でもある」と述べた。
同課長は、米国の報道最高賞ピューリツァー賞の審査員であり、ワシントン・ポスト紙の理事会メンバーでもある、リー・ボリンジャー氏の昨年の講演での次の言葉を引用した。「中国が米国と世界に重大な影響力をもたらしている現在では、(中国政府の)検閲を排除した(大紀元時報のような)、中国に関する真実の報道は最も貴重である」。そして、米政府のシンクタンクも大紀元の中国語ニュースを翻訳・参照していることを指摘した。
現地の状況を説明する大紀元日本と大紀元香港
大紀元時報日本支社の北島満・社長によると、調査の結果、2013年には、大紀元時報は日本で最大の中国語新聞へと躍進する見込みである。また、他社が報道していない中国の真実も伝えているため、日本政府や企業にとって重要な中国情報源にもなっているという。
フォーラムで日本での発行状況を説明する北島満・大紀元日本社長(大紀元)
大紀元は日本では中国語と日本語新聞、日本語サイトのほか、企業や観光、ショッピングの情報を掲載する「ライフ ジャパン」のフリーペーパーとサイトも提供している。北島氏は「日本の大紀元を通して、台湾の観光事業をPRするのことで、十分に日本人観光客を呼び込める」と展望を語った。
また、大紀元時報香港支社の芦潔・総監によると、香港での大紀元時報の毎日の発行部数は4万部を超える。ほとんどは中国からの観光客に配布されている。
「香港大紀元を通して台湾をアピールすることは、香港の人だけでなく、大陸の観光客にとっても非常に前向きなことである」と同総監は話した。
会合終了後、大紀元グループの報道・営業部門の責任者たちは台湾遠雄企業グループの遠雄国際センターを訪問した。同社の趙藤雄・会長は、一行への挨拶の席で「企業の経営者にとって、情報は最重要。メディア、特に大紀元グループは、我々にとっての強い味方……」と述べた。
一代で築かれた遠雄企業グループは、台湾のほか、中国、米国、フランスなどに業務を拡大し、その総資産は3千億台湾ドル(約7800億円)。台湾では知名度の高い大手企業である。