【大紀元日本3月14日】世界最大級のM9.0とされる東日本大地震。菅直人首相は13日夜、「戦後65年で最大の危機」と表現した。地震と津波の影響で、東北沿岸部では壊滅的な被害を受け、各地方行政機関の発表などを合わせると、死亡・行方不明者は万単位に上ると推計されている。いまだに余震と原発被害に憂慮する人々に、ミニブログの「ツイッター」では、励ましあいや、落ち着きを促すつぶやきが多数寄せられており、被災した人の励ましになっている。
被災地とされる仙台市からは、広範囲で停電が続き暗闇の中に人々がいる。そんな中、空を見上げるように伝える声がある。
-暗すぎて今までに見たことのないくらい星が綺麗だよ。仙台のみんな、上を向くんだ。
また危機的な状況の中、命の大切さを伝える声も。
-絶体絶命は、『糸 色 体 糸 色 命』 「いと しき からだ いと しき いのち」 「愛しき体 愛しき命」. です。 みんな1人じゃない。 繋がってるんです。 必ずあなたを想ってる人がいます。 辛くなったら空を見て下さい。
防衛庁によると、14日午前までで、東北地方では2万4千人が孤立状態になっているという。NHKは13日午前の時点で、東北地方の6県で2100か所を超え、避難している人の数は少なくとも39万人に達するという。
関東でも津波の被害を避けるために避難所で励ましあう声も。
-避難所でおじいさんが「これからどうなるんだろう」と漏らしたとき、横にいた高校生ぐらいの男の子が「大丈夫、大人になったら僕らが絶対元に戻します」って背中さすっていったらしい。大丈夫、未来あるよ。
地震が発生した11日夜、ほぼ交通網が完全マヒした都内では、徒歩で勤務先から自宅まで数時間かけて帰宅する人びとが多く見られた。徒歩の帰宅者の波を見て、自発的に食料を配ったりトイレを貸したりする人々に励まされた、という声も聞かれた。また、混雑する道路渋滞の中にも、譲り合って穏やかに運転していたのに感動した、とも。
-昨日の夜中、大学から徒歩で帰宅する道すがら、とっくに閉店したパン屋のおばちゃんが無料でパン配給していた。こんな喧噪の中でも自分にできることを見つけて実践している人に感動。心温まった。東京も捨てたもんじゃないな。
-4時間の道のりを歩いて帰るときに、トイレのご利用どうぞ!書いたスケッチブックを持って、自宅のお手洗いを開放している女性がいた。日本って、やはり世界一暖かい国だよね。あれ見たときは感動して泣けてきた。
都市交通機能がマヒしたとしても、個々の冷静沈着さを称え、自らを励ましている人も。
-一回の青信号で一台しか前に進めないなんてザラだったけど、誰もが譲り合い穏やかに運転している姿に感動した。複雑な交差点で交通が5分以上完全にマヒするシーンもあったけど、10時間の間、お礼外のクラクションの音を耳にしなかった。恐怖と同時に心温まる時間で、日本がますます好きになった。
-物が散乱しているスーパーで、落ちているものを律儀に拾い、そして列に黙って並んでお金を払って買い物をする。運転再開した電車で込んでいるのに妊婦に席を譲るお年寄り。この光景をみて外国人は絶句したようだ。
また企業は自主的に緊急時の対応を取った。サントリーは自販機を無料化し、ソフトバンクWiFiはスポットを開放した。飲食店はコーヒーなど温かい飲み物を配ったという。各地の商業ビルなど大型施設は、帰宅困難になった人をすぐさま受け入れ施設として解放された。
鉄道もダイヤの乱れや一部間隔は安全のため運休されたものの、復旧した地下鉄の東京メトロは11日夜、終夜運転を慣行した。事務所で仕事をしていた記者は、中国人スタッフが災害時でも終夜運転させる東京の交通機能に、驚きと尊敬を示していた。また駅のホームでも、動かない電車を待ち続け凍える人に、ホームレスがダンボールを譲るなどの感動的なストーリーも。
-終夜運転のメトロ駅員に、大変ですねって声かけたら、笑顔で、こんな時ですから!だって。捨てたもんじゃないね、感動した。
-駅員さんに「一生懸命電車を走らせてくれてありがとう」と言っていた子供を見た。駅員さん泣いてた。俺は号泣してた。
-ホームで待ちくたびれていたら、ホームレスの人たちが寒いから敷けってダンボールをくれた。いつも私たちは横目で流しているのに。あたたかいです。
福島第一原子力発電所では、1号機および3号機で、建屋が水素の充満による爆発が起こった。現地で活動する職員たちの勇敢な姿勢を考えれば、自身に置かれた状況は大したものではない、と奮い立たせる声も。
-停電すると、それを直す人がいて、断水すると、それを直す人がいて、原発で事故がおきると、それを直しに行く人がいる、勝手に復旧しているわけじゃない。俺らが室内でマダカナーとかいっている間、クソ寒い中止抜きで頑張ってくれている人がいる。
菅直人首相は14日午前、東日本大震災に関する緊急災害対策本部の会合の中で、「私たち日本人がその底力を問われるとき。何としてもこの危機を乗り越え、歴史的使命を果たしていかなければならない」と強調した。また、「大きな地震でありながらも、国民が冷静に行動していることに対し、世界から評価されている」とも述べた。
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