【大紀元日本2月17日】中国の治安問題を統括する孟建柱・国務委員兼公安相が13日から3日間にわたって北朝鮮を訪問し、金正日総書記や朱霜成(チュ・サンソン)人民保安相らの政府要人と会談した。北朝鮮の朝鮮中央通信は、訪朝期間中に調印した治安協力書や孟公安相による世襲支持声明について報じている。
朝鮮中央通信によれば、孟公安相が13日、北朝鮮の警察組織を統括する朱霜成・人民保安相と会談した際に、両国の治安部門の協力に関する合意書に調印した。韓国・朝鮮日報は韓国政府関係者の話として、この合意書は脱北者への取り締まり強化など、中朝国境地帯の治安に関するものと分析する。
また、14日に孟公安相は金正日総書記と会談し、金総書記は孟公安相の訪朝は多大な成果を挙げていると高く評価して、両国間の「武力および安全領域での協力関係」のさらなる強化を期待していると述べたという。
朝鮮中央通信社は、孟部長は金総書記と会談した際、「金正恩氏が北朝鮮中央軍事委員会の副委員長に就任し、政権交代が順調に進められたことを熱烈に祝福する」と発言したと報じている。
一方、中国の新華社は孟公安相の談話を引用して、北朝鮮は金正日総書記の指導下で様々な困難を乗り越えて、国家として絶えず新たな成果をあげており、中国当局はこれを大いに歓迎すると報じた。
韓国の北朝鮮問題専門家は、今回の訪問で、中国側が金正恩氏の名前に言及したことにより、中国当局は北朝鮮次期政権後継者への明確な支持を表明した、とみている。
英BBCは専門家の意見として、「金正日総書記は、政権の世襲は盟友の中国当局の強い支持を得ている、と国民に示す狙いもある」と報じた。
(翻訳編集・叶子)
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