<上海万博>高騰するホテル料金に対抗 上海外灘、野宿天国に

2010/09/03
更新: 2010/09/03

【大紀元日本9月3日】上海万博が開幕して以来、地元ホテルの宿泊料金が高騰の一途を辿っている。そのあおりを受けたのが遥々地方から来た観光客のようだ。夏に入ってから、上海屈指の観光地、外灘(バンド)周辺が万博観光客の野宿天国と化している。在米中国語メディア・新唐人テレビが伝えた。

毎晩、深夜となると、外灘広場や展望台、黄埔江沿いのベンチに多くの「宿泊客」がやってくる。新聞紙をシーツ替わり、荷物を枕代わりにする人や、テント持参という用意周到な人もいる。ピーク時には、この場所だけでも数百人に達することもあるという。

ある学生グループはテントを張り、外灘展望台の一角を確保。そのうちの一人の女子学生は「ホテル代が高すぎるわ。予約もなかなか取れない。こんなふうに過ごすのも悪くない」と話した。外灘広場周辺のベンチには十数人の男女が熟睡中。深夜になっても市内を走り抜ける車をまるで気にしていない様

用意周到なテント張り(ネット写真)

子だ。

上海市内のホテルの宿泊料金は万博期間中、3割以上値上がりしたという。四つ星、五つ星の高級ホテルは1泊1500元(約1万9千円)以上、普通のホテルも軒並み1泊200元(約2500円)程度から400元以上となった。ホテルの値上がりや一方的な料金変更は、すでに上海万博クレームランキングの1位に上がっている。

地元の上海市民は、「外灘の景観を損なう」「一部の野宿者が空き瓶などのごみを黄埔江に捨てている」と眉をひそめている。一方、ネットユーザー達は「お金があれば、誰が外なんかで寝ようとするものか。上海のホテルの宿泊料が高過ぎるのだ」と反論している。

(翻訳編集・張YH)