【大紀元日本5月7日】まさに万華鏡のように、中国社会の様相を映す上海万博。初日の大混乱、3日目の猛暑。開催5日目、万博会場にあたらな場面が現れた。5日午前、大雨が訪れ、上海市の猛暑に涼しさを吹き込むと同時に、万博会場の熱気も冷めた。朝9時30分、ピークのはずの入場時間の入場者数は1.9万人。前日の3分の1となった。
世界最大の人口の中国で開かれる史上最も豪華な上海万博は、思ったほどには中国国民から人気が得られなかった。統計によると、開催日前リハーサル期間中4日間の入場者合計は78万人で、予想の半分以下。1日の開催日から3日までのゴールデンウィーク中の入場者数は55万人で、すでに販売された入場日限定の100万枚の入場券からしても、約半分の人が入場券を破棄したことになる。
3日目:熱中症、サンダルが最人気商品
万博の開幕につれて、真夏のような猛暑が上海を訪れた。5月3日、最高気温は30度を超え、熱中症でダウンする人が続出。会場内の診療所には、次々と急病人が救急車で運ばれた。その日、22万人が万博を訪れたが、熱中症で26人が倒れ、混雑で負傷した人は56人に上った。
暑さの中、会場内で最も人気なのは、ヨーロッパ館内のサンダルを販売する専門店。98元(約1300円)から168元(約2300円)と、現地ではかなり高価なサンダルだが、昼頃までにはすべての商品が売れ切れとなった。暑さと数時間も歩かなければならないということが、サンダルが人気の理由。
そのほか、水やコーラもすぐに完売、半袖Tシャツの売れ行きも好調。
暑さのため、日本館、デンマーク館など独特なデザインで涼しさを保つ会場は大人気。
初日:発券機故障で大混乱
開幕の初日に、いきなり一番人気の中国館の発券機が故障し、チケットをめぐる来場者同士の小競り合いが勃発。チケットを手作業で配っていた現場の警備員に来場者が殺到し、転倒するなど一時大混乱に陥った。チケットが手に入らなかった来場者は、「対応がひどい」と不満を漏らし、鉢植えやゴミ箱を破壊する騒ぎとなった。
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