【大紀元日本1月7日】台湾では、「ジェノサイド」および「拷問の罪」の犯罪容疑者を国際社会に協力して逮捕できるようにする「人権四法」が最近修訂され、先月の国際人権の日に、正式に施行した。台湾政府にとって、人権法を修訂する上での最大の焦点は、中国重慶市の薄煕来(ボー・シーライ)書記と中国政治協商会議の賈慶林(ジャ・チンリン)主席の台湾訪問である。台湾政府が2人の台湾訪問を認めれば、彼らはスペインに引き渡され審判される可能性がある。
関係者の報道によると、2人は今年、台湾訪問に意欲を示している。しかし、2人とも、上記の罪で多国で告訴されている。更に、スペイン国家法廷が先月、2人と江沢民前国家主席を含めて5人の中国共産党高官に対して、法輪功学習者への弾圧により「ジェノサイド」と「拷問の罪」で刑事訴訟手続きを起動することを裁定し、答弁を求める通知書を送達した。「普遍的管轄権」を行使しての法的手続きを踏んで、これらの被告が法のもとで裁かれる日は遠くない。
法輪功学習者の人権を擁護している朱婉_qi_弁護士は先月、「人権四法」の修訂について記者会見を開いた。朱氏によると、薄煕来重慶市書記は大連市長と遼寧省長を歴任中に、これらの重大な罪を犯し、特に遼寧省長を務めている期間は、遼寧省に法輪功学習者の臓器を生きたままで摘出する強制収容所を設け、法輪功学習者に対して凄まじい迫害を実行していた。現在、薄煕来書記は世界12カ国で告訴されており、スペイン国家法廷のほか、オーストラリアの法廷での一審にも敗訴している。
記者会見で、朱氏は、薄煕来書記は一般の共産党官員ではなく、中国大陸で中国人を迫害した犯罪容疑者であることを強調。「2300万人の台湾人に毒を巻き散らさないように、彼の台湾訪問を阻止してほしい」と表明した。さらに「いったん、台湾に到着したら、法輪功を擁護する人権弁護士団が刑事告訴を提出し、台湾政府に、スペインに協力して両者をスペインに引き渡すよう要請する」と話した。
法輪功学習者の人権を擁護している朱婉_qi_弁護士(中)(大紀元)
台湾人権協会の前会長である邱晃泉氏も記者会見に出席、関連する法規について説明した。現在、引き渡し法の第18条と第2条をもって、薄煕来書記を引き渡すことができると話した。
また、現行の中国・台湾の関連条例や入国移民法の中にも、適応する法律があり、両法律の実施法にも政府は国際人権法に準ずるべきであると言及しているという。
台湾人権協会の前会長、邱晃泉氏(大紀元)
立法委員の田秋菫氏は「人権四法の修訂は、国際的な見地に立って、重大犯罪者を裁き、入国禁止、身柄引き渡しをする際に、法的な拠りどころとなり、人権保護につながっていくと、指摘している。
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