【大紀元日本12月5日】監禁施設で、法輪功学習者が生きたまま臓器を摘出されている、というショッキングな内容の本「血まみれの臓器狩り」(Bloody Harvest, The killing of Falun Gong for their organs)が10月、カナダで出版された。出版後、11月中旬からはウィニペグ・ベストセラーにランクイン、同時にカナダ・トロント市内の書店で売り切れ続出となるなど、大きな反響がある。
同書は、報告書の形で既に2回ほど発表された「臓器狩り」についての最新版。共著の一人、デービッド・マタス氏(David Matas)は、同書で書かれている内容について、「実際に中国で起きていることだ」と断言する。
カナダの著名弁護士デービッド・マタス氏と、カナダの元内閣大臣デービッド・キルガー氏(David Kilgour)が中国の臓器狩りについて調査依頼を受けたのは、3年前。きっかけは、ある中国人女性からの告白だった。その内容とは、「瀋陽市蘇家屯医院」に大勢の法輪功学習者が監禁されており、眼科医である元夫が彼らの角膜を摘出していた」というもの。被害者たちは、他の臓器も摘出された後に火葬されたという衝撃的な内容だった。
事態を重く見たマタス氏とキルガー氏は、あらゆるデータを収集し、本格的な調査に乗り出した。政府発表の臓器移植件数と臓器源とされる死刑囚の数の不一致。監禁施設から奇跡的に生還した法輪功学習者たちからの証言。臓器移植を希望する患者を装い、中国の病院へ電話した時の会話記録。50以上におよぶ証拠を分析した結果、浮かび上がったのは、「大勢の法輪功学習者が監禁され、移植を待つ患者のために臓器が摘出されている」という事実だった。
「この告発がもし本当だとしたら、人類は様々な人間の悪行を見てきたが、これは地球上で前例のないほどの極悪非道な悪魔による所業だ」と同著は語る。
販売の好調にもかかわらず、これだけでは満足していないと、マタス氏は語る。中国での臓器狩りについて主流派メディアは十分に報道していないからだ。マタス氏は「情報は手元にあるし、メディアの人々もよく知っているはず。しかし、彼らは報道しようとしない」と話す。
「事実関係が立証された以上、私は努力してこの邪悪な犯罪を制止しなければならない。本書の出版で、より多くの人に臓器狩りの実態を伝え、ますます多くの人々が立ち上がって、この未曾有の邪悪な犯罪を制止することを願っている」とマタス氏は語った。
両氏は今後、世界各地で同著のキャンペーン活動を行う予定だという。
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