中国成都:市民抗議デモ、環境汚染化学工場建設反対

2008/05/07
更新: 2008/05/07

【大紀元日本5月7日】中国四川省成都市で5月4日、市民約200人がマスクをつけて、政府関係者の汚職・環境汚染に抗議し、デモが行われた。

報道によると、抗議者たちは成都市望江公園から出発し、成都九眼橋まで、約2時間のデモ行進が行われた。これに対し、デモ行進隊の人数に匹敵する地元の警察、治安連保および国安局が全員出動したという。

今回の抗議は、ポリエチレンの年間生産量が80万トンおよび石油原油の溶解・精製年間生産量が1000万トンの大型化学工場の建設プロジェクトに反対するために行われた。この工場の建設場所は成都市から35キロメートル離れた彭州に予定されているが、国際的な規定によると、この種の化学工場建設地は都市から100キロメートルを離れている場所でなければならない。

情報筋によると、この化学工場が一旦生産を開始すれば、下座に位置する成都市の空気、飲み水および農作物が深刻な汚染を受けることになるという。一部の成都市民は、この汚染は白血病をもたらし、奇形新生児が生まれると懸念している。

抗議デモをした民衆は、地元の政府関係者は成都市の900万の人口の健康を無視し、利益のために、市区に非常に近い場所での有毒化学工場の建設を認めたとみている。

これに対して、地元当局は、このプロジェクトは2万人以上の就職機会を提供してくれるとし、中国南西地区において、ポリエチレンを原料とする関連産業の発展に役立つと強調した。

(翻訳・余靜)