来日中の唐家セン国務委員に要請文、法輪功への迫害停止を訴え=日本法輪大法学会

2008/02/22
更新: 2008/02/22

【大紀元日本2月22日】今月20日に来日した中国の唐家セン(王へんに旋)国務委員に対し、日本の法輪功学習者らは22日、中国共産党による法輪功への迫害を停止するよう訴えた。

22日午後2時、NPO法人日本法輪大法学会の鶴薗雅章代表は、東京・麻布の中国大使館前で、唐家セン国務委員への要請文を読み上げた。要請文では、9年間も続いている法輪功への迫害により多くの学習者が虐殺されたことや、生きたまま臓器を摘出・売買されている事実を示し、拘禁している学習者たちを直ちに釈放し、迫害を停止するよう訴えた。続いて、中国語で要請文を読み上げた。

唐家センは1998年に外交部長、2003年に国務委員に就任。外交の事実上トップ。

要請文は次の通り。

中華人民共和国国務委員

唐家セン 殿

このたびの唐家セン国務委員の訪日に際して、中国で起きている史上最大規模の人権問題として世界各国から非難されている法輪功(Fa Lun Gong)への迫害について、一刻も早く停止していただきたく、お願い申し上げる次第です。

江沢民前国家主席は1999年、愛好者の数が多いというだけで脅威と感じ、法輪功という気功を愛好する7千万人に対して迫害を始めました。その迫害は国家的規模のテロ政策として行われ、この9年間、多くの法輪功学習者たちが虐殺され、未だに続いているのです。2006年3月に告発された、生きている法輪功学習者を対象とした臓器摘出・売買は、この迫害の残酷さを極めたものと言えます。それに関連して臓器不足に悩む日本人患者も多く渡航移植をしており、倫理的な面からみても問題を多く抱え、さらに、術後のケアが不十分なことから死亡するケースもあり、日本と無縁な問題ではなくなっています。

生きている人から強制的に臓器を摘出し、売買するという行為は、国家が法の名の下に国家的・組織的に行った迫害の中でも、ナチスによるユダヤ人迫害を除けば、ここ数世紀の間、類を見ない程です。何としてもこの恐ろしい人権侵害を阻止していただきたくお願い申し上げます。

唐家セン国務委員にお願いしたいことは、次の4点です。

一、直ちに法輪功学習者への迫害を停止する。

二、法輪功学習者からの臓器摘出を中心とした臓器ビジネスを直ちに止める。

三、法輪功をはじめ中国大陸の弱者を擁護した人権弁護士・高智晟氏を即時釈放する。

四、拘禁しているすべての法輪功学習者を直ちに釈放する。

是非とも、中国の未来のために正義の手を差し伸べていただきたくお願い申し上げます。

2008年2月22日

NPO法人日本法輪大法学会

代表 鶴薗雅章

(記者・伊川)