インドネシア、鳥インフルエンザワクチン開発でバクスター系と覚書

2007/02/07
更新: 2007/02/07

インドネシア政府は7日、鳥インフルエンザのヒト用ワクチン開発について、米バクスター・インターナショナル(BAX.N: 株価, 企業情報 , レポート)のスイス部門との間で了解覚書(MOU)を交わした。

インドネシア政府は先に、H5N1型鳥インフルエンザウイルスのサンプルを外国の研究所に提供することを、拒否する姿勢を示している。

専門家らによると、H5N1のサンプルを共有することは、研究の上で不可欠、という。サンプルはまた、ワクチンの開発にも利用される。

この政府決定とも絡んで覚書締結に関心が集まっているが、スイスに本拠を置くバクスター・ヘルスケアのワクチン部門のプレジデント、キム・C・ブッシュ氏は、調印式典で、サンプルに関する決定はインドネシアのものと強調。同社の決定ではなく、覚書とは関係ないと述べた。

インドネシアは鳥インフルエンザによる死者数が世界最悪。この4年で世界で166人が死亡しているが、そのうちインドネシアは63人。

ロイターが入手した記者発表の草稿によると、覚書に基づいて、インドネシア保健省傘下の調査・開発局が、バクスターにH5N1の検体を提供。バクスターは、ワクチン開発のための技術を提供する、という。

[ジャカルタ 7日 ロイター]