胡総書記訪印:亡命チベット人、身体に火をつけ抗議

2006/11/26
更新: 2006/11/26

【大紀元日本11月26日】中国共産党(中共)の胡錦涛総書記の訪印中、チベット抗議者が同総書記の滞在するホテルの近くで、灯油を浴びて火をつけ抗議の意を示し、足にやけどを負った。

BBC中国語ネットの23日の報道によると、この抗議者の名前はシャルバさん。身体に灯油をかけ、「チベットを解放せよ」「胡錦涛は殺人者」などと叫んだ。

インド警察はすぐに彼の足の火を消し止め、彼を連行した。

報道によると、事件当時、当ホテルの近くではチベットの独立を訴える数十人のチベット人抗議者が集まり、シャルバさんはその中の1人。

抗議者らは「中国はチベットから出て行け」「中国:安い商品、安い友人」などの文字が書かれTシャツを着て、警戒にあたっている警察官と小競り合いが発生。

そのほか、インドに脱出した数百人のチベット人は首都のニューデリーとその他の都市で抗議活動を行い、中国当局によるチベットの違法占領を訴えた。

抗議者の代表は、「20日に胡錦怒涛がインドを訪問したときから、すでに50人以上の抗議者は、警察の警戒線を突破しようとしたために逮捕された」と明らかにした。

中国軍は1950年からチベットに進駐した。チベット独立運動の活動家は、「中国当局は長年来寺院を強制閉鎖し、宗教活動を制限するなど、チベット文化の伝統を破壊しようと計ってきた」と非難した。

BBCの報道では、インドは、チベットが中国の国土と承認する一方、チベットの独立を支持する12万人のチベット人に政治庇護を与えていると報じ、その中にチベット亡命政府のトップ、チベット人の精神指導者ダライ・ラマも含まれていると伝えた。