【大紀元日本11月22日】カナダ国民を対象にした最近の調査で、国民の62%が、APEC首脳会議でハーパー首相がとった対中外交姿勢は正しいと評価していることが判明した。カナダの華僑団体もハーパー首相の決断を歓迎すると声明を公表した。
カナダの主要紙グローブ・アンド・メール紙は11月16日、「ハーパー首相が中国当局に正しい政策を実行したと思うか」(Do you believe Prime Minister Harper is taking the right approach in his dealings with China?)と題する民意調査を行った。約2万4千人の読者が参加、62%がハーパー首相は正しい行動を取ったと評価した。
APECで予定されていたハーパー首相と胡錦怒涛・総書記の単独首脳会談について、中国当局は11月15日、突然に取り消しすると公表した。その理由について、中国問題の専門家や、カナダの政府外交筋は、中国当局がハーパー首相が会談の席で、中国の人権問題を提起されるのを回避したいからとみている。
一方、ハーパー首相は中国当局の会談取消を受け、「わが国が全世界で貿易関係を拡大することを、カナダ国民が願っているのを承知している。我々もこのように努力してきた。しかし、カナダの重要な価値観…我々が堅持している民主、自由、人権を犠牲することを、国民が望んでいないと認識する」とコメントした。
また、カナダの華人団体「華僑民主と平和連盟トロント支部」は声明を発表、ハーパー首相の決断を強く支持する意向を表明した。声明は、ハーパー首相が国民が尊重と重視する民主、自由、人権との普遍的な価値を犠牲にし、中国当局に妥協し、経済利益優先を拒んだことを高く評価、「中国はカナダの第二貿易相手国、両国の貿易関係が緊密で、双方に利益をもたらしている。しかし、首相が述べたように、カナダは経済利益について中国と深い議論を交わすと同時に、中国の人権問題についても、カナダの考え方を毅然と示している」と書き記し、首相の人類の安全を重視する外交姿勢は、大いに尊敬されると強調した。
(記者・方涵)