【大紀元日本6月12日】IBM社は、今後3年間、インドでの投資を3倍に増やし、60億米ドルを投じるとこのほど公表した。インドはすでにこの国際大手企業の世界ネットワークの拠点の1つとなり、IBM社はインドのIT産業密集地のバンガロール市で従業員をさらに増やす計画。
AP通信の報道によると、IBMの会長兼首席CEOのサム・パルミサノ(Sam Palmisano)氏は6日、インドのバンガロール市での会議で、投資の内容について、同市で配送センターを立ち上げ、IBM社の世界各地の顧客に対応するために電子通信の研究開発センターを設立すると述べた。
過去3年間に、IBM社はインドで20億ドルを投資、従業員の数も9千人から4万3千人に増やし、インドはすでに米国に次ぎIBM社の第二本拠地となった。米国国内での従業員数は12万5千人。
パルミサノCEOはこの会議で、IBM社が世界での成功を収めるため、インドは重要な役割を果たし始めていると述べた。
今回の会議はIBM社の年度会議であり、通常はニューヨークで開催するが、今回はインドでの事業成功を強調するため、バンガロール市で開くことになった。
IBM社は1951年にインドで創業し、1970年代では事業を中止したが、1992年に再開した。2003年後、インドは安い労働力と優れた投資環境で、世界のハイテク企業の絶好の投資先と変身、IBM社の全世界の顧客にサービスを提供する重要拠点と躍進した。
現在、IBM社はインドで5つのソフト間発センターと全世界向けの諮問サービスセンターを設立した。これらの投資は、同社の労働コストを大幅に削減し、予想外の利益をもたらした。去年1年間、IBM社のインドでの営業利益が5億1千万ドルに達した。
一方、その他のIT企業も同様の投資動きをみせている。マイクロソフト社は昨年12月に、今後四年で、インドでの従業員を倍に増加し、17億ドルの投資を追加すると公表した。ほぼ同じ時期、インテル社はインドで10億ドルを投資すると発表し、シスコシステムズ(Cisco)社は、これからの3年間、インドに11億ドルを投じるとの計画を公表した。