亡命した中国民主活動家、台湾で国民党への加入を申請

2006/02/21
更新: 2006/02/21

【大紀元日本2月21日】情報筋によると、中共政権に8年の懲役を科せられた中国民主活動家・陳栄利氏は21日、台湾国民党本部に、入党を申請する予定。馬英九・国民党党首が「大陸の人々の国民党加入を排斥しない」と発言したことを受けたもので、陳氏は「馬英九党首の発言が実現できれば、初日に10万人を超える大陸の人が申し込むはずだ」と言う。

陳栄利氏(37)は、中国江蘇省塩城市の出身。1995年「中国民主党」の設立に参加したため、中共政権に8年の懲役を科せられた。2003年に出獄、2004年1月アモイから台湾領の金門に亡命し、台湾政府に政治庇護を要請した。しかし、台湾政府は彼に居住許可を与えず、刑務所に1年間投獄された。現在、陳氏は東呉大学の人権研究センターに在職している。

陳氏は、中国民主党の創建主旨は「三民主義を基に、中共の専制統治を倒す」と説明し、自身は、国民党の創設者・孫中山先生と三民主義の追随者であると語った。

また、同氏は馬英九党首が「大陸関係者の国民党への加入を排斥しない」と発言したことを挙げ、国民党に加入する適切な時期が到来したと判断し、21日に党本部に申請書を提出することを明かした。「中国にいる友人の多くは国民党に参加する意欲を持っており、大勢の中国人は馬党首の宣言を歓迎している。もし実現できれば、大陸には大きな衝撃を与えることに間違いない」と語った。

一方、台湾の法律「人民団体法」の第44条には政治団体を「中華民国の国民により組成される団体」と定めている。国民党のスポークスマン・鄭麗文氏によると、馬党首は専門機構に大陸関係者が国民党に参加することの合法性を議論するよう指示したという。また鄭氏は、陳氏が国民党への加入を申請する場合、国民党の現行規定と関連法律に従い受理し、規定に沿わなければ、国民党は申請を許可しないと説明した。