国連人権委員会のマンフレッド・ノーワック氏が11月22日に中国入りし、人権弾圧や拷問被害などを調査している最中、河北省※州市(※=さんずいに「琢」のつくり)の警察が法輪功学習者の女性2人を逮捕し、拷問を加えレイプした事件があった。
中国語放送「希望の声ラジオ局」(Sound of Hope=本部・米国)の報道によると、暴行を受けたのは河北省※州市東城坊鎮西瞳村の住民、51歳の劉季芝さんと同村の韓玉芝さん。11月24日夜8時ごろ、劉さんは自宅から、突然やってきた6、7人の警察に家宅捜査され、派出所に連行された。
関係者によると、劉さんは村のほかの法輪功学習者の名前を言うようにと命じられたが、拒否したため、ひどく殴打されたという。警察官らは劉さんを高圧電気警棒で電撃したり、ゴム棒で殴ったりし、足で彼女の下半身などを蹴り続けた。劉さんの臀部と大腿部には拷問の跡が鮮明に残っている。
25日午後2時ごろに警察官・何雪健は彼女をある部屋に連れていき、部屋にほかの二名の警官が居合わせていたという。
部屋に入ったとたん、何雪健は劉さんに猛烈な暴力を振り、そのあとベッドに押し倒せ、彼女の上着を剥ぎ取り、電気警棒で乳房を電撃しながら、わいせつ行為を始めた。
何雪健は彼女の懸命な抵抗を振り切り、彼女を暴行した。その後、同様に拘束された村民・韓玉芝さんも部屋に連れていかれレイプされた。
2人の女性が強姦されている間、警官一人が同席し一部始終を目撃していたが、止めようとしなかった。
その後も何雪健は数度にわたり劉さんを再度乱暴しようと企んでいたが、部屋に複数の人がいたため、あきらめたという。
11月26日、劉さんは夫が借金して集めた3000元(約日本円4万5千円)を警察に上納し、ようやく釈放された。
希望の声ラジオ局の記者が12月2日に※州市の関連部門を取材したところ、市政府の幹部は事件を知らないと答えたが、市公安局の担当者は事件のことを知っており、今後対応していく方針だと応じた。
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