速報:中国人亡命外交官、保護ビザ取得

2005/07/09
更新: 2005/07/09

【大紀元日本7月9日】オーストラリア移民局は7月8日、オーストラリア政府に政治亡命した在シドニー中国領事館の元領事・陳用林(37=チン・ヨンリン)氏に対して、保護ビザの発給を許可した。これで、一ヶ月半にわたる陳氏のビザ問題はようやく解決された。

陳氏の話によると、同日弁護士からの電話を受け、弁護士と一緒にオーストラリア移民局へ向かい、午後2時頃に移民局の職員と面会する際、保護ビザの許可を言い渡されたという。

陳氏は5月26日、オーストラリア移民局に対して政治亡命を申し出たが、拒否された。6月4日、陳氏は「天安門事件」の記念集会に出席し、中共の対オーストラリア戦略とオースラリアでのスパイ活動を暴露した。この出来事は、豪州で大きな反響を呼んだ。そして、陳氏に続き、さらに数名の中共幹部が相次ぎ、カナダやヨーロッパにも数多くの中国政府スパイが活動していることを公の場で明言した。多くの支援者が陳氏にビザを発給するように政府に働きかけており、オーストラリア政府の対応が注目されている。

ビザを取得した陳氏は、友人を通してメディアに「まずオーストラリア国民の支持に感謝の意を表したい。今回の事件は、豪州の民主主義が中共政権に左右され得るものではないことを証明した。これからは、中国の民主化に尽力したい」とコメントした。