【大紀元日本6月5日】中国財務部のウェブサイトによれば、欧米諸国が中国の繊維輸入に対して緊急制限措置(セーフカード)を発動して以来、インドにも同じ動きがあった。
5月18日、インドは正式に中国シルク繊維製品のダンピングについて調査を始めた。調査対象期間は2003年4月~2004年9月であり、102社中国企業は調査されることになり、金額は1.8億ドルに上る見込みである。これはインドがこの数年来発動した最高金額の反ダンピングの訴訟案件である。
実は、中国の繊維のインドへの輸出量は急速に増加したことを受け、2004年11月、インド政府は繊維業界からの反ダンピングの申請を受け、調査を始めた。中国は今、繊維輸出額最多の国であり、インドは中国の最大の輸出国である。しかし、インド自身が世界第二位の繊維生産国に成長したため、インドの国家的工業を守るために、政府に調査を申し込んだ。
中国側が敗訴となれば、中国はインドというマーケティングを失うことが必至。この事態を受け、中国紡織商会は関係企業を集め、繊維輸出メーカーが一丸となり、統一した行動を取るよう打開策を探っている。
インドはアジアで初めて中国の繊維輸出に対して訴訟を起こした国である。
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