トランプ米大統領は2月21日、グリーンランドで医療支援を行うため、医療船を派遣する計画を発表した。
トランプ氏はルイジアナ州のジェフ・ランドリー州知事と連携しているとし、「多くの病気を抱えながら十分なケアを受けていない人々を支援するため、医療船をグリーンランドへ派遣する。現在向かっているところだ」と投稿した。
トランプ氏は2025年12月、ランドリー氏をグリーンランド担当特使に任命している。ランドリー氏はSNSで、「この重要な課題について大統領と協力できることを光栄に思う」と述べた。
ロイターによると、トランプ氏の投稿の数時間前、デンマークの統合北極司令部は、グリーンランド海域にいた米潜水艦の乗組員1人を救出し搬送したと発表した。この計画との関連は現時点で明らかになっていない。
米海軍は「マーシー」と「コンフォート」の2隻の医療船を保有しており、部隊展開時の支援や災害救援、人道支援活動に従事している。ただし、いずれもルイジアナ州には配備されていない。
グリーンランドは高度な自治権を持つデンマーク領である。トランプ氏はこれまで同地域の購入に意欲を示してきた。アメリカ側は、中露が北極地域で影響力を強める中、北極を巡る安全保障上のリスクは現実的だとみている。
トランプ氏のグリーンランド購入構想はヨーロッパ側の反発を受けている。1月21日、ダボス会議期間中にトランプ氏はNATOのマルク・ルッテ事務総長と会談し、グリーンランド問題について枠組み合意に達したと説明した。
この合意についてトランプ氏は、各国が満足し、グリーンランドへの影響力確保という自身の要求も満たす内容だと述べたが、今後も協議は続き、米国のチームが進展を直接報告するとしている。
NATO報道官はその後、デンマーク、グリーンランド、アメリカの協議は継続し、中露が同地域で拠点を得られないようにすることが目標だと述べた。
先週、デンマークのフレデリック国王は1年以内で2度目となるグリーンランド訪問を行い、両者の結束をアピールした。
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