与野党が石破茂首相の後任を選ぶ首相指名選挙を21日に実施することで合意した。政府・与党は、10月下旬に予定されるトランプ大統領の訪日を前に、新政権体制を整える必要があるとして、調整を急いでいた。
自民党の梶山弘志国会対策委員長と立憲民主党の笠浩史(りゅうひろふみ) 国対委員長は17日、国会内で会談し、臨時国会召集日の21日に首相指名選挙を行うことで合意した。臨時国会の会期は12月17日までの58日間とされ、与野党は国政の早期正常化を優先する姿勢を共有した。新首相は21日中に選出・指名される見通しで、その後、組閣を経て新内閣が発足する見込みだ。
今回の合意には、トランプ大統領の日本訪問が迫っていることも大きく影響している。トランプ大統領は10月27〜29日に来日し、安保協力や経済関係強化を議題に新首相との首脳会談を行う方向で、日米両政府が最終調整を進めている。この訪日は、トランプ政権再始動後初のアジア歴訪の一環であり、ニューデリーやソウルなどにも立ち寄る見通しだとされている。
新首相は就任直後から日米首脳会談に臨むこととなり、対中政策、防衛装備移転、エネルギー協力など、幅広い分野で両国関係の方向性を打ち出すことが求められている。
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