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霧島市に大雨特別警報 24時間で500ミリ超

2025/08/08
更新: 2025/08/08

気象庁は8月8日午前5時、鹿児島県霧島市に大雨特別警報を発令した。24時間で500ミリを超える豪雨が九州南西部を襲い、土砂災害や洪水の危険が急増。気象庁は「直ちに身の安全を確保する行動を取るよう」を呼びかけ、住民に即時避難を求めた。

記録的雨量で災害リスク急増霧島市溝辺では、8日午前4時50分までの12時間で483ミリ、1時間で107.5ミリの猛烈な雨を観測。24時間降雨量は491.5ミリに達し、同市の観測史上最大を記録した。気象庁によると、線状降水帯が断続的に発生し、薩摩・大隅地域で大気の不安定な状態が続く。

姶良市では道路冠水や住宅倒壊が報告され、車が水没する被害も発生。霧島市内の12万2485人に「緊急安全確保」の避難指示が出された。気象庁と国土交通省は会見で「災害の危険度が高い状態がしばらく続く」と警告。

石破首相は8日、「命の危険が迫っている」と述べ、政府として対応に全力を尽くす方針を示した。気象庁は、避難所への移動が危険な場合、近くの頑丈な建物で安全を確保するよう呼びかける。Xでは「道路が川のよう」との投稿が相次ぎ、土砂災害への警戒を訴える声が広がる。

JR九州によると、鹿児島県内の在来線は鹿児島本線、日豊本線、肥薩線、吉都線、日南線で始発から運転を見合わせている。また、鹿児島空港を発着する45便が欠航となっている。

気象庁は、8日夜まで九州南部で大雨が続く見込みで、最大200ミリの降雨を予想。土砂災害や河川氾濫のリスクが高く、低地での浸水や落雷にも注意が必要だ。住民は最新の気象情報と自治体の避難指示を確認し、早急な行動が求められる。

 

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。