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アステラス製薬の日本人社員に懲役3年6月 中国でスパイ罪の有罪判決 アステラス社「健康安全確保をサポート」

2025/07/16
更新: 2025/07/16

中国北京市の裁判所は16日、アステラス製薬の60代の日本人男性社員に対し、スパイ罪で懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。

大紀元は16日、アステラス製薬に取材した。広報担当者は「判決を受けたことは聞いています。社員の健康安全を確保するためにできる限りのサポートをしています。引き続き関係各所と連携して、適切に対応して参ります。外務省を通じて判決内容等々の情報収集をしていきます。これ以上はコメントできません」と述べた。

判決を受けたこの男性はアステラス製薬の現地法人で幹部を務めていた。2023年3月、任期を終えて帰国する直前に中国当局によって拘束された。その後、2024年8月にスパイ罪で起訴され、同年11月には非公開で初公判が開かれていた。裁判は北京市の第2中級人民法院で行われた。判決公判には在中国日本大使館の金杉憲治大使をはじめ職員が出席し、判決内容が明らかにされた。

中国では2014年以降、「反スパイ法」に関連して日本人が複数拘束されている。今回の男性もこの法律などに違反した疑いで摘発されたものとみられるが、具体的な活動内容や罪状の詳細については公表されていない。

判決を受け、日本政府は男性の早期解放を中国側に繰り返し求めてきたが、今回の実刑判決によって改善基調にあった日中関係にも影響を及ぼす可能性がある。日本の企業関係者や研究者の間では「反スパイ法」の運用について不安が広がっており、法の適用範囲や判断基準が明確でないことが指摘されている。

▶大紀元EPOCH TIMES JAPAN編集長 ▶「日本の思想リーダーズ」「THE PARADOX 真実のへ扉」番組ナビゲーター 、「大紀元ライブ」番組ホスト。