9日、米NY発の世界最高峰の中国古典舞踊・神韻芸術団が、大阪府にある劇場「SkyシアターMBS」で公演を行った。世界最高峰を誇る中国古典舞踊と音楽の舞台に、劇場は熱気に包まれ観客からは感動の声が上がった。この日の公演をもって、神韻2025日本公演は、盛況のうちに閉幕した。
巧みな舞踊に色鮮やかな衣装、雄壮な音楽、そして豪華な3Dダイナミックバックスクリーンで、毎年一新された演目を披露。共産主義以前の中国の伝統的な美しさを伝える神韻に、各国の著名人や政治家、芸術家などから絶賛の声が相次ぎ上がっている。
「至高の体験…極上の美しさ」ーアカデミー賞受賞のハリウッド女優ケイト・ブランジェット氏
「これまで4千以上の舞台を評価してきましたが、今夜観た舞台に匹敵するものはありません」ーブロードウェイの著名な評論家リチャード・コネマ氏
「美しい…軽やかにこなす伝統文化の表現」ー米紙シカゴ・トリビューン
「優れたアーティストたちであり、その舞踊は非常に美しい」ー台湾の頼清徳総統

元OSK劇団員らが絶賛「全部綺麗」「すごい訓練されてる」

日本の三大少女歌劇団「OSK日本歌劇団」の元劇団員である愛瀬光さんと美森あいかさんは、今年も神韻の公演を観賞。愛瀬さんは今年で2回目で、美森さんは3回目だという。
美森さんは、卓越した舞踊について「自分もダンスをやっているので、ドレスのさばき方とか、あとお袖があると、やっぱりすごく踊るのが大変なのがわかるので、素晴らしいなと思いました」と絶賛の言葉を語った。
さらに、「皆さんの揃ってるのも当たり前に皆さんやっているけど、すごい訓練しているんだろうなって思います」「基礎の訓練を、本当にものすごくやってると思います」と述べ、舞踊の背後にあるダンサーの努力を讃えた。


愛瀬光さんは、「全部踊りで表現しているから、それが結構、一番後ろの方、上の二階席の後ろの方で見てたんですけど、後ろの方まで感情がよく伝わってきて、訴えたい気持ちとか、届いてきてすごくいいなって思っています」と称賛した。
舞踊と音楽のシンクロなど総合的な演出効果にも感動していた。「オーケストラの皆さん、多分、お互いに集中してやってらっしゃると思うんですけど、すごいです。スクリーンと音との関係性がぴったり合ってますよね」
音響や照明、舞台美術など、演目を構成する技術には伝統的な様式が取り入れられている。そうした技術面での演出は、派手さを追及するのではなく、あくまで舞踊を引き立てるためのもので、音響も同じく、楽器本来の音色を生かすようにしている。 これら舞台効果の全てが、舞踊と見事に調和している。
また、美森さんは衣装についても注目。「衣装の色がきれい。何回見ても違う衣装だと思うんですけど全部綺麗」と述べた。神韻の衣裳は、中国の歴代王朝の様式や天上の神々の姿から着想を得ており、その作り方や色彩まで、全て伝統的な審美眼に基づいている。
愛瀬光さんと美森あいかさんは、今回2階の席から観賞。「いろんな角度から見られたら、また違う楽しみ方があるかなと思いました」とも語った。
「骨盤から動いている」「鍛えられている」日本体育協会公認アスレティックトレーナー

日本体育協会公認アスレティックトレーナーの橋口保二さんと橋口さんの奥さんは、「やっぱり骨盤の動きがすごい」と述べ、舞踊における精巧さを讃えた。
橋口さんは、実業団・川崎製鉄サッカー部でミッドフィルダーとして活躍。引退後、Jリーグ・ヴィッセル神戸の初代アスレティックトレーナーに就任し、2001年に西宮市に整体施療院「SAVER」(セイヴァ)を開業している。
橋口さんは、「骨盤が動かなかったら上下が動かないので、手先の動作になっちゃう。骨盤から動いており、スムーズになっているので、やっぱり鍛えられているなという気はします」と、神韻ダンサーの身体能力を称賛した。
中国古典舞踊の訓練は、「技巧(極めて難易度が高い一連の舞踊技術)」「身法(中国古典舞踊ならではの数多くの動作や身のこなしの体系)」「身韻(動作の背後にある内面的な情感)」からなり、身法で最も難易度が高いとされるのが「身帯手(体で手を動かす)」と「胯帯腿(股関節で脚を動かす)」だ。


また、男女それぞれの古典舞踊について「男性は力強さも出しますけど、女性はしなやかな動きで、女性と男性の違いがあるかな」と分析した。
神韻芸術団は、共産主義以前の中国の伝統文化を復興することを使命としている。
記者から伝統文化の重要性について聞かれると、橋口さんは「絶対大事ですね。それが基本だと思うんですよ」と共感を示していた。
橋口さんの奥さんは、「私も初めて見たんですけど、素晴らしいというのを聞いていて、表情もすごく豊かで素晴らしかったです」と絶賛。また、洗練された舞踊から透けて見えるダンサーの努力に感涙しそうだと語った。
真・善・忍は「本当に大切だと思う」地方議員が語る

大阪市議員辻淳子さんは、「素晴らしいですね。舞踊は本当に期待通りでした」「本当にそうですね。もうすごく素敵な時間を過ごさせていただきました」と称賛した。
洗練された舞踊について「柔軟性とか、ジャンプ力だとか、その身体機能、すごいですね。はい、もうすごく鍛えられてるんだろうなと思いました」と語った。
また「着地の音もないですし、動きも、柔らかくて素晴らしいと思います」と述べ、細かい技術にも目を向けていた。

神韻の演目は、古典舞踊や舞踊劇、中国楽器の独奏、声楽家の独唱など20の演目からなり、悠久の中国伝統文化を旅するような、至高の芸術体験を届ける。
神韻の歌唱家は、高難易度なベルカント唱法を会得しており、圧倒的かつ透き通った声で劇場全体を包む。辻さんは「良かったです。とっても良い声してますよね」と語り、「歌詞も素晴らしかったです」と称賛していた。
古来より芸術性の向上と、精神の浄化や人格の完成は相関性があると見なされてきた。唐代の書家・顔真卿は「書は人なり」と述べ、書道が人格形成に影響を与えると考え、北宋の画家・郭煕は山水画を通じて自然と一体化し、人間の精神を浄化できると説いた。神韻アーティストも、心身修養法である法輪功(法輪大法とも呼ばれる)を修め、日々心身を鍛えている。
辻さんは、「(真・善・忍は)本当に大切だと思います。心も体も健康になるってことはね、人間にとって一番ね、大切なことです」と述べた。
地方議員が感動「一糸乱れず素晴らしい」

大阪府池田市議会議員である安黒善雄さんと妻の安黒よしこさんは、ご夫婦で神韻の公演を観賞。観賞するのは今年で2回目だという。
安黒善雄さんは、「素晴らしかったです。きびきび手足まで見てたら、一糸乱れず素晴らしいです」と絶賛。安黒よしこさんも足が180度以上開いていることに驚きを示していた。

神韻が共産主義以前の中国の伝統文化を復興することを使命としていることについては、安黒さんは「やっぱり広めて欲しいんだけどね」「メジャーなところ、ニューヨークとか日本でも公演をどんどんされたらいいと思いますよ。どんどん伸ばしていただきたい」と語った。
神韻芸術団は舞踊と音楽を通して、無神論と闘争の哲学を標榜する共産主義政権下で失われかけている伝統文化を復興させることを使命としている。ただ、神韻の公演は、現在中国共産党により禁止されており、中国本土で観賞することはできない。
「文化とか芸術はね、やっぱり交流をしていくべきだと思うし、これが政治とか、ああいうもので邪魔されないようにね、中国でどんどん広めるべきだと思うよ。ぜひ頑張っていただきたいと思います」
現在、神韻は8つの同規模の芸術団を擁し、アメリカやヨーロッパをはじめ世界各国で同時に巡回公演を行ない、一大センセーションを起こしている。


大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。