法輪功学習者が名古屋でパレード 迫害停止を訴え

2024/09/18
更新: 2024/09/18

中国共産党による四半世紀の続いた迫害に負けず、15日、日本の法輪功学習者たちが名古屋市内でパレードを行った。

朝から不安定な空模様で雨が降ったり止んだりしている中、法輪功学習者が栄公園でゆったりとした動作の「功法」を行った。

午後1時過ぎ、パレードが正式に始まった。法輪功学習者らは「法輪大法は素晴らしい」「真・善・忍は素晴らしい」「法輪功への迫害を止めよ」などの横断幕を掲げ、名古屋の繁華街を練り歩いた。沿道からは、「頑張ってください」「迫害を止めるべきだ」という応援の声が相次いでいる。

 

口実となった「425陳情」

1992年に中国で伝え出された法輪功は、真、善、忍を原則として心身を修める修煉法だ。その著しい健康増進効果により、口コミで瞬く間に広まった。中国統計局のデータによると、1999年までに学習者の数は1億人を数えた。

1999年4月23日、天津市公安局がおよそ45人の法輪功学習者を暴行した後、不当に連行した。それを受けて同月25日、1万人を上回る法輪功修煉者が拘束された学習者の釈放と、法輪功の書籍の正常な出版などを求めて、北京の中南海にある陳情オフィスを訪れ、平和的な陳情を行った。

法輪功学習者の平和的で理性的な姿は当時、世界を驚かせた。しかし、当時の中国共産党の党首・江沢民は「中南海(中国共産党の政治の中心)を包囲した」とし、それを口実に、1999年7月20日に法輪功に対する国家規模の弾圧を断行した。

不当に連行された親族をすぐに釈放せよ

迫害を正当化させるために、中国共産党は法輪功に対する世論戦を展開し、政府の意向を代弁する御用学者に法輪功を執拗に攻撃させた。中共の官製メディアも法輪功を誹謗中傷する内容を流した。

最も多い時には1億人いたと言われた法輪功学習者は中国国内では、この25年間、修煉しているというだけで、逮捕され、拉致され、監禁され、そして拷問を受け、 さらには臓器の強制収奪というおぞましい被害に遭っている。 

日本在住の3人の法輪功学習者は、不当に逮捕された親族、鐘芳瓊さん、王乖彦さん、劉聡さんの釈放を求めた。埼玉在住の会社員である張さんは、今年6月に叔母を成都市警察に不当連行された。今も家族との面会を許可されていないという。

パレードの様子(明慧ネット)

張さんは「鐘芳瓊さんと、すべての不当に拘束されている法輪功学習者を無条件で即刻釈放するよう求める」と述べ、「国際社会の正義ある団体や善良な人々に、中共による不正行為を共に止め、叔母と中共から迫害を受けている人々を救うために協力していただきたい」と述べた。

迫害をすぐにやめるべきだ

法輪功学習者のパレードを見た市民からは応援のメッセージが次々と寄せられた。

70代の男性の方は、「臓器売買のようなことは一切やめてほしいと思います。これはどの時代でもあってはいけないことだと思います」と述べた。

資料を受け取った名古屋市民(明慧ネット)

名古屋市民の伊藤さんは、法輪功に対する迫害は「遺憾」だと述べ、「頑張ってください」と語った。

日本在住のスルシュティさんは、法輪功の真、善、忍の原則は「人間社会にとってとても重要なものだ」と考え、「迫害をすぐにやめるべきだ」と述べた。

 

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。