法輪功 中共が邪悪であることが良くわかる

1999年7月20日、中共は精神修養法の法輪功弾圧のため、大々的な迫害開始

2024/07/09
更新: 2024/07/26

法輪功は1999年までに愛好者数がおよそ7千万人から1億人に達していた。しかし、当時の中国共産党首魁・江沢民は、法輪功を中国共産党の権威に対する脅威だとみなしていたのだ。

信仰を諦めることを拒否した法輪功学習者は、監禁施設に送られた。残酷な拷問や虐待によって命を落とした人の数は、判明しているだけで数千人に上る。

中国共産党は同時にプロパガンダ作戦を展開し、法輪功を誹謗中傷した。国営メディアを使ってフェイクニュースを拡散し、人々に法輪功に対するヘイトを植え付けた。
 

そもそも法輪功とは?

法輪功は中国本来の伝統文化と直結している。

古代の人々は、自己を律する精神修養を通して、人間は通常の生活を超越することができると信じていた。苦しみや俗世間の幻影から解脱し、より高い境地を求めていたのだ。そのためには、道徳を重んじ、世俗的な欲望を捨て、座禅を通して心身を向上させることが求められた。精神性を高めるための道として数多くの修行法が生まれ、その多くは師から弟子へと、人知れずに伝承されていった。

「法輪功」は「法輪大法」とも呼ばれ、佛家の伝統に根ざした精神修養法だ。1992年、中国東北部の長春市で李洪志氏によって伝え出された。「真、善、忍」の道徳的な理念に、坐禅と4つのゆったりとした動作を組み合わせたもので、学習者は日々の生活の中で自らを高めるために修養する。

法輪功はその優れた健康増進効果と道徳性のため、口コミで急速に広まった。人々の心身の健康に役立つとして、中国政府からも高く評価された。創始者である李洪志氏は、社会への貢献が認められ、数多くの賞を授かった。

しかし、当時の中国共産党首魁・江沢民は、法輪功の絶大な人気を政権の無神論イデオロギーに対する脅威とみなし、支配力を失うことを恐れた。1999年までに、法輪功学習者の数は中国共産党の党員数をも上回り、共産党指導層の幹部とその家族も法輪功を習っていたのだ

迫害拷問の演劇(Photo credit should read MIKE CLARKE/AFP via Getty Images)

1999年7月、江沢民は法輪功に対する全国的な弾圧を開始した。他の6人の政治局常務委員の反対を押し切り、国家機関を総動員して法輪功に対する迫害を始めた。

また、江沢民は迫害の実行機関として、超法規的組織「610弁公室」を設立した。610弁公室は各地の警察や検察、裁判所、労働収容所、および刑務所を支配下に置き、洗脳施設を設置した。善良な法輪功学習者が迫害され、数々の惨劇が繰り広げられた。この610弁公室は、後で述べる「強制臓器収奪殺人」に大きく関わる組織だ。

この迫害運動は、江沢民・元党首の法輪功に対する「嫉妬」から始まったとする者もいる。ワシントン・ポストは情報源から「江沢民は独断で法輪功を根絶することを決定した。また、標的にしやすいと思い、法輪功を選定した」と引用している。(なぜ迫害されているのか?

信仰を捨てることを拒んだ法輪功学習者は監禁施設に送られ、残虐な拷問により数千人が亡くなった。さらに、中国共産党は全国民を対象に、法輪功学習者に対する憎悪を煽るプロパガンダを展開した。

中華人民共和国憲法は宗教の自由を認めているが、宗教団体や少数民族グループは中国共産党による不当な抑圧を受けているのが現状だ。

 

迫害と強制臓器収奪殺人で多くの罪のない人が死んだ。

 

徹底的な取り締まり

当時中国共産党の首魁だった江沢民が打ち出した「肉体を消滅させ、名誉を失墜させ、財力を奪え」という方針のもと、警察や治安関係者らは、法輪功学習者に厳しい弾圧を行った。共産党幹部らは、法輪功学習者を逮捕したり残酷な拷問を行ったりする部下に褒賞を与え、迫害をエスカレートさせたのだ。

 

家族への嫌がらせ

中国共産党はしばしば、信仰を堅持する法輪功学習者の家族をターゲットにした。学習者の配偶者や子供は職場や学校で監視され、嫌がらせを受け、頻繁に家宅捜索を受けた。家族への圧力はやがて家庭の不和や家庭内暴力、離婚へと繋がるため、学習者に対する間接的な迫害となっている。
 

子供への差別

学習者の子供たちは学校でいじめの対象になる。その後の人生において、進学や就職において不利益を被ることがある。中国共産党は、子供の境遇に悲しむ親の罪悪感を利用し、学習者の修煉を続ける意志を打ち砕こうとしているのだ。

 

孤児となった子供たち

数十万人もの学習者が逮捕され、拷問を受け、強制労働を強いられ、あるいは殺害された結果、多くの子供たちが保護者を失い、孤児となった。米国を拠点とするウェブサイト「Minghui.org」によると、投獄や拷問によって親を亡くした子供の数は確認されているだけで900件近くに上る。
 

放浪の憂き目

当局の迫害から逃れるために、多くの法輪功学習者は身元を隠して生活している。公営住宅に住んでいる学習者の中には、自宅を没収された者もいる。こうした学習者は放浪の憂き目に遭っている。追手の追跡を逃れるため、持ち物は少なく、生きる手段も乏しいことが多い。

 

書籍や関連資料の破棄

中国共産党の統治下では、法輪功の教えを記した書籍やビデオテープ、横断幕、ポスターなどの資料を所持することは許されない。迫害が始まって7日目、当局は200万冊の法輪功関連書籍を押収したと宣伝した。

 

経済的迫害

1999年、中国共産党の首魁・江沢民は、罰金や解雇によって「(学習者の)財力を奪え」と命じた。明慧ネットは、法輪功学習者が自らの信仰を理由に地元の裁判所から罰金を科されたケースが数千人に上ると記録している。刑務所や監禁施設での苦痛を減らすため、学習者の家族が、役人に巨額の賄賂を支払わなければならないこともある。
 

国営メディアのプロパガンダ

迫害が始まってから最初の1か月の間に、国営メディアは法輪功を中傷する記事を数百本掲載した。法輪功に対する人々の認知を変え、国民が迫害を支持するよう仕向けるのが目的だ。国営テレビは、法輪功学習者を変人と決めつけ、学習者に関する虚偽の情報を流し続けた。
 

拘置所と刑務所

中国各地で、信仰を堅持する法輪功学習者は検挙され、拘置所に入れられた。法輪功学習者は弁護士による弁護を受けられず、曖昧な罪名によって見せしめの裁判にかけられる。長期の懲役刑を言い渡されるケースも多い。

 

強制摂食

刑務所の看守は、ハンガーストライキで拘束に抗議する学習者を標的に強制摂食を行う。鼻から食道にかけてチューブが挿入され、窒息と耐え難い痛みを引き起こす。被拘束者はしばしば粥や生理食塩水、未知の薬物、唐辛子、酒、さらには体液を強制的に飲まされる。
 

インターネットの検閲

中国共産党は1999年以降、中国国民が法輪功に関する真実の情報にアクセスできないようにするため、「グレート・ファイアウォール」と呼ばれる大規模な検閲システムの整備を加速させた。現在でも、法輪功に関連する検索語は「敏感ワード」として検出され、ネットユーザーがコンテンツにアクセスできないようになっている。

 

強制労働

法輪功学習者は公正な裁判を受けることなく、恣意的に判決を下される。労働教養所(2013年に廃止)に収容された学習者らは1日20時間もの労働を強いられ、玩具や箸、衣類、電子製品などを作らされている。多くの製品はアメリカなど先進諸国に輸出される。不服従や生産ノルマを達成できない者は殴打や拷問、睡眠剥奪といった罰を受ける。

 

殴打と拷問

一般的な拷問方法として、電気ショック、監禁、真夏日に日陰のないところで座らされる、冬には薄着で屋外に立たせる、などがある。多くの生存者は、高電圧のスタンガンで一度に数時間にも及ぶ電撃を受けたと証言している。電気ショックによって皮膚に火傷を負い、ときに内臓も損傷を受ける。学習者はまた、長時間にわたって苦痛な姿勢で手錠をかけられることがある。

これまでに4千人以上の死亡者数と少なくとも6万3千件の拷問件数が記録されている。中国での虐待を報告することは身の危険が生じるため、この数字は、氷山の一角に過ぎないと思われる。(法輪功修練者への拷問)(閲覧注意:ショッキングな写真が含まれています)

 

人格的侮辱

人格的侮辱も被拘禁者の精神を蝕む。収監された学習者はトイレの利用を禁止されるほか、女性の学習者は月経時にナプキンを使うことも許されない。裸にされ、公衆の面前で辱めを受ける学習者もいる。また、カメラの前で「罪」を告白させられることもある。

 

天安門焼身自殺事件

2001年1月23日、中国共産党は法輪功へのヘイトを植え付けるため、天安門広場で「焼身自殺」事件を画策した。5人が天安門広場で焼身自殺し、中国国営メディアは彼らが法輪功学習者であると報じた。世界中のマスコミが中国共産党のナラティブ(主張)をそのまま流用した。このでっちあげの事件は中国の学校の教科書にも追加され、学生を洗脳する作用を果たしている。

 

洗脳施設

中国共産党の洗脳施設は「再教育センター」とも呼ばれ、学習者に信仰を放棄するよう強要することを目的としている。学習者は、法輪功を誹謗中傷するプロパガンダ映像を何時間も見るよう強要される。学習者は常に監視され、しばしば肉体的・精神的な拷問を受ける。

 

海外向けの喧伝

中国共産党は利益供与や買収、広告などを通じて、世界中の中国語メディアに対する影響力を拡大してきた。影響下に置かれた海外メディアは、中国共産党のプロパガンダをそのまま転載し、海外で法輪功学習者に対するヘイトを煽っている。

 

精神科病院

健康な法輪功学習者が精神異常者のレッテルを貼られ、精神科病院に収容される。そして、成分不明の薬剤を有害な量で投与される。これにより幻覚を起こしたり、神経系統にダメージを負うことがある。法輪大法情報センターによると、2015年時点で、中国各地の精神医療施設には少なくとも1千人以上の学習者が拘留されていた。

 

性的虐待

法輪功の情報サイト「明慧ネット」には、学習者に対する集団的な強姦や性器への電気ショック、強制妊娠中絶など、数千件に及ぶ性的虐待の事例が記録されている。特に悪名高い「馬三家労働教養所」では、警備員が18人の女性学習者を男性囚人のいる独房に放り込み、収容者に女性学習者をレイプするよう促した。被害者は生き延びることができても、深刻な心的外傷を負うこととなる。

 

洗脳授業と思想テスト

中国本土の教育制度では、小学校から大学にかけて政治思想の授業は必修とされている。教える内容は、中国共産党の方針に従って生きるというものだ。試験では、学生は法輪功を批判したり中傷したりすることを強要される。

 

デジタル監視

法輪功学習者の電話は盗聴され、インターネット上での活動も監視されている。法輪功や迫害に関連する真相を伝播する学習者を逮捕するため、中国共産党は、公共の場所やマンション敷地内などに監視カメラを設置している。インターネットの閲覧履歴や電話記録、ソーシャルメディアへの投稿などは全て迫害の口実となる。

臓器狩り

血液型が一致する法輪功修煉者から、麻酔状態でまだ生きているうちに、肝臓、腎臓、心臓、角膜が摘出され、移植を求める党幹部や中国国内外の富裕層に売られている。電話による病院へのおとり捜査では、法輪功の臓器を自慢する医師の会話を録音している。(臓器狩り

法輪功に対する弾圧が始まるのとほぼ同時に、中国の臓器移植産業が急成長を迎えた。複数の調査報告によって、中国全土の病院で法輪功学習者から臓器を強制的に摘出し、収益目的の臓器移植に使われていることが明らかになった。2019年にロンドンで開かれた中国民衆法廷は、臓器狩りが「かなりの規模で」行われていることを示す「圧倒的な証拠」があるとの判断を下した。

 

有害物質の投与

明慧ネットによると、法輪功学習者は拘留中に有害物質や未知の薬物を投与されることがある。看守は学習者の食事や水に有害物質を混入させるのだ。そのため、学習者が釈放された後に突然体調を崩し、病気になったり死亡したりするケースもある。

 

職場からの圧力

中国本土の職場では、現在でも文化大革命時代と同じような「政治勉強会」を開催することが義務付けられている。勉強会では、中国人が持つべき「正しい考え方」が伝えられ、遵守することが求められる。そのような「考え方」の中には、法輪功を誹謗中傷する中国国営メディアの社説や、中国共産党の見解も含まれている。

 

地域社会と警察の監視

法輪功学習者、特に刑務所から出所したばかりの学習者を監視するために、地域の住民組織や地元の治安当局が動員されている。北京で大きな政治的イベントが行われるような敏感な時期には、警察は学習者に対して個別の家庭訪問を行い、法輪功関連のチラシを作成したり拡散したりしないよう脅す。

真善忍を求める人々が集まるところが法輪功