中国 共産国家は、警察どころか医者や病院までが政府の犬=救われぬ

「中共は精神病院を利用して正常な人々を迫害」 実名告発した女性が「失踪」=中国

2024/05/29
更新: 2024/05/29

かつて「精神病院の実態」と当局の悪行を実名で告発した中国江西省の女性・李宜雪さんが失踪した(あるいは失踪させられた)ことがわかった。

李さんはかつてSNSに公開した自撮り動画のなかで「中国共産党当局は精神病院を利用して正常な人々を迫害している」ことを実名で告発し、多くの支持を獲得していた。だが、今月23日以降、外部は彼女と連絡がとれなくなった。

「李さんが当局の口封じに遭ったのではないか」と懸念する声が広っている。

(「精神病院の実態」と「当局の悪行」を実名で告発した中国江西省の女性・李宜雪さん)

 

「精神病院に56日閉じ込められた」

李さんはかつてSNSに公開した自撮り動画のなかで次のように訴えていた。

「私は(2022年)4月22日、(私にわいせつを働いた補助警察官の)頼という人を告発した。頼を警察に通報した日の夜なか、私は警察署(「南昌市丁公路派出所」)によって『江西省精神病院』に無理やり入れられ、56日間閉じ込められた」

「病院の診断は、警察による私に関する話に基づいている。たとえ精神病など患っていなくても、警察は法を犯していない正常な市民を数か月も『消す』ことができる、もちろん家族の同意など無視してだ」

精神病院から出た後、李さんは自分を閉じ込めた精神病院を提訴した。「2022年12月に一審審理が始まったが、1年以上経っても判決が下りないのだ」という。

法律に頼れないのならばと、李さんはその後、SNSを通じて自身の権利擁護を始めた。

かつて自分を閉じ込めた江西省精神病院について、「そこには大勢の正常な人が収容されている。病院がそれら正常な人たちを拷問する手段は、恐れられたミャンマー北部の詐欺集団よりも残忍だ」と李さんは明かしていた。

中国の人権侵害を報告するサイト「民生観察」が今年3月に公開した中国の人権などに関する昨年度の報告書の中で「『被精神病』は中共当局が異見者や反体制派を迫害する主な手段である」と指摘している。

なお「被精神病」とは精神的疾患を患っていない正常な人間を「精神病だ」と断定してその自由を奪う中共当局のやりかたである。

昨年3月26日、米ロサンゼルスにある中国領事館前で、「精神病にかこつけて人権を侵害する」中国共産党に対する抗議集会が開かれた。活動の発起人の界立建氏(中央の人物)が、かつての自身が(中国の)精神病院で受けた体験をもとに、自らその迫害を演じている場面。界立建氏のツイッター(@jielijian)より

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!