2019年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告に対する判決の言い渡しが、25日に京都地方裁判所で始まった。
25日朝9時半開廷した直後に休廷し、11時に再開した。増田啓祐裁判長は「有罪判決だが、主文は最後に告げる」と述べた。
争点となっていた被告の責任能力について、「被告は犯行当時、心神喪失でも耗弱でもなかったと判断した」と述べた。
裁判は、判決理由の読み上げの途中で正午前に休廷した。再開は午後1時。
午後裁判再開した後、裁判長は「人を火だるまにする犯行は誠に残虐非道だ」と述べた。
午後1時40分過ぎ、京都地方裁判所は青葉被告に死刑を言い渡った。
青葉被告は19年7月、京アニ第1スタジオに侵入し、事前に用意したバケツに入れたガソリンを社員に浴びせかけるなどして放火。京アニ社員ら36人を殺害し、32人を負傷させたとして起訴された。
裁判の主な争点は、事件当時、妄想の影響を受けていた青葉被告に刑事責任能力があるかどうかだ。検察は、被告の妄想性障害の「影響は限定的だった」と主張し、死刑を求刑した。弁護側は、被告は重度の「妄想性障害だった」として、責任能力はないと主張している。心神喪失で無罪、または心神耗弱で減刑するよう求めた。
被告は建造物侵入、現住建造物等放火、殺人と殺人未遂、銃刀法違反5つの罪に問われている。
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