[ムンバイ 27日 ロイター] – 米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは27日、インド金融部門の「力強い回復」が進んでいるとして、同国の「銀行業界カントリーリスク評価」を6から1段階引き上げ5とした。
リスク評価は1─10の10段階で、10が最もリスクが高いことを示す。
インドでは、政府債務の対国内総生産(GDP)比率が高いことに加え、金融部門の弱さがソブリン格付けの重しとなっている。
S&Pは「経営環境の構造的改善とインドの良好な経済見通しを背景に資産の質は引き続き高まるとみられる」と指摘。不良債権比率が2023年3月末時点の5.2%から25年3月末には3─3.5%に低下するとの見通しを示した。
貸倒引当金を示す正味信用コストは今後数年1.2%前後で推移し、新規の不良債権は今後2年度の間「サイクルの底」になる見通しという。
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