[11日 ロイター] – 富豪のジョージ・ソロス氏(92)は、自身の運用資産250億ドルの大半を管理している国際的な助成財団「オープン・ソサエティー財団(OSF)」の経営権を息子のアレックス・ソロス氏(37)に移譲する。
ソロス氏は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューで詳しい経緯を語っており、広報担当者が11日この報道内容を認めた。
OSF取締役会は昨年12月、アレックス氏を会長に選任。アレックス氏は現在、ソロス氏の政治行動委員会のプレジデントとして政治活動を指揮する立場でもある。
アレックス氏はWSJに対して、自分は父親と比べて「もっと政治的」だと語り、米国の左派系政治家への寄付を続ける方針を明らかにした。またOSFの資金支援の優先対象を選挙権や中絶の権利、ジェンダー平等といった分野にまで広げる考えも示した。
同氏は「政治からお金を引き揚げたい思いは非常に強いが、(考え方が)反対の陣営がつぎ込んでいる限り、われわれもそうしなければならないだろう」と述べた。
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