英国のエリザベス女王が8日、死去した。96歳だった。在位期間は同国史上最長の70年214日。同日、長男のウェールズ公が戴冠し、チャールズ3世となった。また、ウィリアム王子が王位継承者となった。
バッキンガム宮殿は声明で「女王は8日午後、(スコットランドの)バルモラル城で安らかに息を引き取った」と発表した。女王の健康状態を懸念して、医師らは観察下に置くことを推奨していた。
女王は6日、リズ・トラス氏を首相に任命したばかり。死去の知らせを受け、トラス氏は「国家そして世界に対する大きな衝撃だ」とし、女王が「偉大なる遺産を残した」と述べた。
チャールズ3世は声明の中で「敬愛すべき君主であり、人々から愛された母親の死に哀悼の意を捧げる」と記した。
女王は1952年2月、父ジョージ6世の病死に伴い、25歳で即位した。昨年死去した夫のフィリップ公との間に4人の子供をもうけた。
王室は喪に服し、政府機関や軍などでは半旗を掲げる。
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