[上海 22日 ロイター] – 中国山東省と河南省の電力消費量は今週、主に長江以北地域が熱波に見舞われエアコン使用が増加した影響で、記録的な数字となった。
中国気象局は22日、山東省・河南省・河北省に高温の警告(オレンジ)を出した。
国営テレビが22日報じたところによると、山東省の送電網の電力負荷は21日、9294万キロワットに達し、2020年の最高水準(9022万キロワット)を更新した。
山東省の複数都市では高温注意報が出され、電力負荷が歴史的水準となった。気象局は今週この地域の気温が40度を上回ると予想していた。
国営メディアによると、河南省の負荷は20日に7108万キロワットに達し、それまでの記録6534万キロワットを上回った。
河北省の火力発電会社を訪問した李克強首相は、中国は「停電を断固として防ぐ」ために石炭の生産能力を高めなければならないと述べた。
北部と中部の地域が高温に見舞われる一方、広東省を含む南部の7州では大雨で113の川が警戒水位を超え、7つの川では過去最高水位を記録した。水利省の情報を国営テレビが報じた。
広東省の危機管理部門によると、大雨で47万9600人が被災、27.13ヘクタールの農地が影響を受け、1729の家屋が倒壊した。新華社によると、経済損失は17億5600万元(2億6100万ドル)に上る見込み。
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