大紀元の動画コンテンツ「EpochTV」に出演した米国のトランプ前大統領は、大統領に再任したらまずメキシコ国境の壁の建設を再開すると述べた。壁の完成は、中国のような独裁国家に米国の強さを示すといった国内政策を超えた意義があると主張した。
1月31日にEpochTVの番組「Kash’s Corner」の独占インタビューに応じたトランプ氏は「何百万もの人が米国に流れ込んでくるのを見れば、習近平国家首席をはじめプーチン大統領や金正恩総書記、イランの指導者たちは米国を見損なうだろう」と述べた。
バイデン氏は大統領に就任した初日、トランプ前政権の移民政策を撤廃。国境の壁建設を中止したほか、米国内に約1100万人いるとされる不法移民に市民権獲得への道を開く法案を発表した。
米税関・国境取締局(CBP)によるとメキシコ国境からの不法移民の拘束者数が2021年度(20年10月~21年9月)に約173万人に上った。前年度の3.8倍を記録した。米国に入国した同伴者のいない子どもの数も過去最高を更新したという。
バイデン米政権は昨年4月、国境の状況を「危機」と表現。昨年12月には、米国への難民申請者に対して審査期間中はメキシコ側で待機するよう求めるトランプ前政権の政策を再開すると発表している。
メキシコ国境の壁建設は2016年の大統領選でトランプ氏が掲げた選挙公約の一つだった。総延長450マイルの壁を建設する目標を掲げ、ホワイトハウスと去る際には完成した壁の長さが200マイルに達していた。
「とても簡単なことだ。メキシコとの国境を封鎖する。そうすれば大きなメッセージを(独裁国家の指導者たちに)送ることになる」とトランプ氏は語った。「米国に対する敬意を取り戻す。米国はどんなナンセンスなこともするつもりはない。こういうことを知ってもらうべきだ」と強調した。
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