バイデン米政権が不法入国者の急増への対応に苦慮しているなか、トランプ前大統領はこのほど、近いうちに米国とメキシコの国境を訪問するとの意向を示した。
トランプ氏は27日夜、フォックスニュースのインタビューで、「国境警備隊員を含め、多くの人が私に(国境へ)行くことを求めている」と語った。
前大統領は国境警備隊員の「素晴らしい」仕事ぶりを称賛し、「私は彼らに借りがあると思っている」と述べ、バイデン政権の下では隊員らは国境での法執行ができなくなっているとした。
バイデン大統領は、トランプ政権が国境警備強化のために実施していた多くの重要政策を撤回した。バイデン政権は、亡命を主張する不法移民が裁判を待つ間に、釈放と米国内での滞在を認める、いわゆる「キャッチ・アンド・リリース」プログラムを再開した。
移民問題専門家は大紀元の取材に対して、バイデン政権の寛容的な政策により、不法入国者が急増したと批判した。2月だけで10万人以上の人が不法入国したという。特に同伴者のいない子どもたちの流入が目立っている。これらの未成年者を収容するために、米政府は少なくとも8つの施設を増設した。
トランプ氏は27日のインタビューで、「われわれは何百万人もの人々がわが国に押し寄せるのを目にするだろう。彼らはわが国を破壊しようとしている」「とても危険な状況だ」と述べ、不法入国者はさらに増加すると強い危機感をあらわにした。
バイデン大統領は24日、ハリス副大統領を不法移民政策の責任者に任命した。
(記者・Zachary Stieber、翻訳編集・張哲)