豪当局、中国メディア駐在記者を家宅捜索 パソコンなど押収

2020/09/10
更新: 2020/09/10

今年6月、オーストラリア当局は中国国営メディアの記者の家宅捜索をし、パソコンや携帯電話などを押収したと報じた。中国外務省の趙立堅報道官は9月9日、豪当局に対して抗議した。

豪シドニー・モーニング・ヘラルド紙は6月26日、少なくとも1人の中国人記者が豪保安情報機構(ASIO)から取り調べを受けたと報道した。

同日、オーストラリア警察は中国政府の目的を推し進めた疑いで、ニューサウスウェールズ州のシャケット・モーセルメイン(Shaoquett Moselmane)議員とそのスタッフである張智森氏の住居と事務所を家宅捜査した。中国人記者に対する調査はこの件と関連しているとみられる。

オーストラリア放送協会(ABC)によると、6月に豪当局から家宅捜査を受けた数人の中国人記者は、モーセルメイン議員のスタッフ、張智森氏のチャットグループのメンバーである。また、同チャットグループのメンバーだった中国人の学者2人も豪当局によりビザを剥奪されたという。

中国外務省は8日、中国政府系メディアで働くオーストラリア国籍の女性キャスターの成蕾(チェン・レイ)氏を、国家安全保障に違反した疑いで逮捕し、現在捜査中であることを確認した。同氏の拘束については、豪政府は8月中旬、把握した。

8日、中国から逃亡したオーストラリア人記者たちは、出国が許可される前に、2人とも中国の警察から、「成蕾氏について」質問されたと述べている。

(大紀元日本ウェブ編集部)