江蘇省徐州の公安(警察)は9日、薬物使用の疑いで16人の外国人講師と学生を逮捕した。一方、北京の英国大使館は12日、英国人4人が中国東部の江蘇省で逮捕されたと明らかにした。
7月10日、徐州市公安泉山分局はSNS微博の公式アカウントで、「逮捕した19人のうち、16人は外国人であり、その内7人は教育関連企業に務める外国人講師、残りの9人は学生」と発表した。
発表によれば、19人は薬物を使用し、尿検査は全て陽性を示したという。現在、外国人1人が刑事責任を問われ拘留され、18人は薬物関与の疑いで公安に身柄を拘束されている。
中国では、外国人講師の質が玉石混交の状態であり、当局はこれまで対応を講じていなかった。現在、米中貿易戦争のぼっ発や香港の「逃亡犯条例」改正案反対デモで英中関係が緊張しており、外国人講師の多数逮捕は憶測を呼んでいる。
昨年12月、カナダ当局は米政府の要請で中国通信大手・華為技術(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)孟晩舟氏を逮捕した。中国は報復措置として、スパイ容疑でカナダ人2人を拘束、麻薬密輸の容疑でカナダ人2人に死刑判決を言い渡した。
ジェレミー・ハント英外相は、香港デモをめぐって、中国当局に対して香港の高度な自治を保障する『中英共同宣言』の遵守を強く求めた。また、外相は英メディアに対して、駐英中国大使や外交官の国外追放などの制裁を科する可能性を排除しないと述べ、中国に対して強い態度を示した。
現在、逮捕されたほかの外国人の国籍は明らかになっていない。
(翻訳編集・笹原悦子)
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