安倍晋三首相は27日、中国の習近平国家主席との会談で、「一国二制度」の下で自由で開かれた香港の繁栄が重要だとの考えを伝えた。中国本土へ容疑者を引き渡しすることを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐって香港で大規模な反対運動が起きている。また、人権の尊重や法の支配など普遍的価値の重要性も指摘した。新疆ウイグル自治区での人権問題が念頭にあるものとみられる。
習主席の訪日は2013年の就任以来初めて。主席としては胡錦濤氏が10年に訪日して以来。また、来春、国賓として訪日するようにという安倍首相の要請も受け入れた。
西村官房副長官は、日中会談後に記者団に概要を説明した。それによると、習主席は北朝鮮を訪問した際、拉致問題を含めた日本の立場や安倍首相の考えを金正恩委員長に伝えたと紹介した。その上で、拉致問題を含め、日朝関係改善への強い支持を表明したという。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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