人気観光地である米ワイオミング州のイエローストーン国立公園で、23歳の男性が、高温90度の酸性の温泉に誤って転落し、死亡する事故があった。遺体は完全に溶解し、消えてなくなったという。地元メディアが17日に伝えた。
死亡した23歳の男性は妹とともに、温泉を楽しむために同公園を訪れていた。
地元ニュースが17日に伝えた同国立公園の事故報告書によると、2人は故意に、立ち入り危険区域に入って、高温で酸性の温泉に近づいた。男性が温度を確かめようとしているシーンを、妹が携帯電話で動画を撮影している最中、男性は滑って温泉へ転落した。この動画は公開されていない。
警察や救助隊は事故当日、温泉で男性の身体を見ることができたものの、悪天候のため、遺体引き揚げ作業は中止した。翌日には、男性の財布など所有物の一部が残されていただけで、遺体は完全に溶解して消えていたという。
迫力ある間欠泉や、色鮮やかな強酸・アルカリ性の高温の池があるイエローストーン国立公園は、米国で最も来訪者が多い国立公園の一つ。いっぽうで、事故も起きている。専門家によると、これまでに22人が温泉で死亡している。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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