中国、著名な人権派弁護士拘束 天安門事件25周年前に

2014/05/07
更新: 2014/05/07

【大紀元日本5月7日】中国で著名な人権派弁護士・浦志強氏が3日、北京で学者など十数人が開催した「天安門事件記念セミナー」に参加した後、行方不明になった。5日、警察当局は同氏を「騒ぎをあおった」容疑で拘束したと公表した。

浦氏は「中国の法治にもっとも影響力のある人物2013」に選ばれた人権弁護士。3日のセミナーには、天安門事件の被害者遺族でつくる「天安門の母」メンバーや学者など十数人が参加。浦氏のほか、同セミナーに参加した4人の学者も拘束された。

現在49歳の浦氏は1989年の天安門学生運動でハンガーストライキに参加していた。「生き残れば、毎年戻ってくる」と決心していた浦氏はその後、毎年、何らかの形で事件を記念している。

浦氏は多くの政治的に敏感な案件を手掛けていた。地方の労働教養委員会への訴訟案件や手抜き工事の調査で投獄された譚作人氏の案件も含まれる。同氏は2013年に「国と国民に災いをもたらす」とし、国内で初めて実名で公に周永康を告発していた。

6月4日で天安門事件から25年を迎える日を前に、当局は国内の民主活動家や改革派知識人への締め付けを強めている。

(翻訳編集・王君宜)
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