【大紀元日本2月20日】一部の香港人が16日、大陸からの観光客が香港住民の生活に多大な影響を与えたとして、繁華街の尖沙咀エリアで抗議デモを行った。デモ参加者は大陸観光客を「イナゴ」と例え、活動を「イナゴ駆除」と名付けた。デモは香港の親中派団体と現場に居合わせた大陸観光客に阻まれ、双方が口論を繰り広げ、もみ合いになった。
この事件に対し、香港特別行政区トップの梁振英行政長官は18日、デモを非難し、法律に基づいて対応すると述べた。香港保安局の局長は「イナゴ駆除」と呼ばれたデモは観光客に衝撃と屈辱を与えたばかりか、地元の経済活動や公共秩序にも影響を与えたため、「非難すべき行為だ」と強調した。
同事件は中国国内メディアに報道された後、インターネットで大きな波紋を広げた。多くのネットユーザーは、旅行や買い物で香港経済の繁栄に貢献しているのに、香港人に「イナゴ」と呼ばれ、嫌われていることに困惑し、不満を示した。一方、大陸観光客が香港の風習を守らないことやマナ―の悪さが香港人の嫌悪感を呼んだのではないかと冷静に分析するユーザーもいた。
「公共秩序を守らず、相手が苦労して維持してきた環境を汚したから、抗議されても仕方がない。私は大陸人だけど、我々は反省してから相手を批判したほうがいいと思う」
「大陸観光客のマナーが悪いのは事実だけど、他人を侮辱する彼らのマナーも考え物。でも、国産は本当に頼りにならない。さもなければ香港に行ってバカにされたい人はいるのか?」
香港英字紙のサウスチャイナ・モーニングポストは、「世界に大きな利益をもたらす中国人観光客の非常識な行動を、世界は大目に見るべきだ」と社説で説いているものの、香港のみならず、世界各地で中国大陸観光客のマナーが問題になっていることは間違いない。
(翻訳編集・王君宜)