【大紀元日本2月28日】有毒物質混入や偽造食品が氾濫する中国で、新に新奇なインチキ手口が発覚した。ターゲットにされたのは中国人が好物のクルミ。クルミの仁(種子)を出した殻にコンクリートを詰め、仁とコンクリート詰めクルミの両方から利益を得るというものだ。
河南省鄭州市に住む男性は16日、露天商から殻付きクルミ2.5キロを購入した。家に帰て割ってみると、中身がコンクリートの偽物が多く入っていた。
被害者はこの男性だけではない。インターネットでは、コンクリートクルミを判別する方法の映像まで公開された。コンクリートの塊がガタガタと音を立てないように、業者らが「丁寧に」紙で包んでから殻をくっ付けるという手順が映像で示された。
卸売業者は、クルミの価格が高騰し続けているため、悪徳業者に狙われたのではないかとみている。クルミの売値は10年前の約10倍で、特等品ともなると、約85倍まで跳ね上がっているという。
中国では、プラスチック樹脂でできた偽米や、ゼラチンと塩化カルシウムなどでできた偽玉子など、食品の偽造事件が絶えない。「商品の偽造は中国ですでに巨大な産業になっている」と専門家は指摘する。
(翻訳編集・叶子)