【大紀元日本11月12日】首都北京で共産党大会が開催される中、中国西部の青海省では9日、チベット人の数千人が参加する抗議活動が行われた。抗議は最近相次ぐチベット人の焼身自殺を受けたもので、参加者らは中国当局の弾圧政策を糾弾した。
抗議活動が起きたのは同省黄南チベット族自治州。チベット通信のサンジェジャ編集長によると、8日に学生600人が集まった抗議デモに9日、一般住民も加わり、「6千~1万人が参加した」という。抗議者らは市内の広場で座り込みを行い、中国政府による宗教活動への取り締まりに抗議し、チベット言語の保護などを訴えた。
「党大会の開催で、警察や軍隊による監視がいっそう強化されている。これはチベット人の反発をさらに招いた」とサンジェジャ氏は指摘。「共産党の締め付け政策による悪循環だ」と述べた。
11月に入り、8日までにすでに6人のチベット人が焼身自殺を図っている。10月末でも1週間で7人が自殺を図るなど、党大会を前に自らの命で当局の高圧的政策に抗議するチベット人が急増している。今回、青海省で起きた抗議活動は党大会開催中では最大規模だという。
(記者・古清児、翻訳編集・余靜)
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