法輪功情報を中国諜報機関に供与 ドイツ人男性、起訴される

2011/02/02
更新: 2011/02/02

【大紀元日本2月2日】ドイツの連邦検察官は31日、中国諜報機関に法輪功情報を供与した容疑で54歳のドイツ人男性ジョン(Dr. John Z.)を起訴した。

起訴状によると、2006年3月から2010年4月の期間、ジョン被告はドイツの法輪功学習者の活動に積極的に参加するかたわら、中国諜報機関に同組織の内部情報を供与し続けた。

検察官によると、同被告は法輪功の活動を積極的に率いて、イベントの計画を立てたり、学習者の連絡役を担当したりしていた。2006年3月から、ジョン被告は中国の諜報機関に法輪功内部の情報とイベント計画の情報を供与し始め、2008年9月末から、中国当局の工作員に法輪功学習者のメーリングリストの内部メールを転送しはじめた。

2010年、ドイツ警察当局に目をつけられてから、同被告は中国諜報機関との協力関係を断ち切ったという。

法輪功は中国伝統の気功修煉法であり、五式の気功動作のほか、「真・善・忍」に基づいて自己を向上させることで心身を健全に保っていく。修煉方法は無料で公開している。心身両面の健康に著しい効果をもたらしたため、中国国内で瞬く間に普及し、弾圧前の中国政府の内部調査では、国内で約1億人の愛好者がいたとされている。体制内の幹部や共産党員も多く含まれていた。11年前の1999年、中国当局は法輪功を反政府の非合法組織であると定め、弾圧を始めた。数十万人の法輪功学習者が強制労働収容所に監禁され、拷問による死者数は、身元が確認されているだけでも3418人に上っている。

(翻訳編集・叶子)