バイデン米副大統領:米中関係は「東京を通じて以外ありえない」

2010/09/23
更新: 2010/09/23

【大紀元日本9月23日】バイデン米副大統領は20日、ワシントンで開かれた「日米カウンシル」の総会で日米関係について講演し、アメリカは中国との関係改善が必要だが、それを実現するには「東京を通じて以外ありえない」と述べた。中国との関係が緊迫する中、日本へ送った温かいメッセージだとAFP通信が報じている。

バイデン氏は講演のなかで、アメリカのアジア太平洋政策における基盤となる日本の役割に言及。「中国との間に現れた新たな関係に正しく対処しなければいけないが…正直言って、この関係は東京を通じて以外はありえない」「この地域では、我々の同盟国(日本)なしでは、うまくいくとは思わない」と語り、東アジア地域で外交を展開するにあたって、日米関係が要(かなめ)になると表明した。

朝鮮半島の危機、ほかの地域の安全保障、社会的・政治的な課題を解決する上で日本の存在は欠かせない、とバイデン氏は恒例の日米カウンシルの席で強調した。

また、米中関係に進展があったことも認めながら、バイデン氏は、最近、アメリカは中国との関係に早急に焦点を当てすぎたと指摘した。

今回のバイデン氏の発言は、24日に行われる日米首脳会談直前の米政府関係者の発言として注目されている。

一方、尖閣諸島の漁船衝突問題をめぐる日中関係の緊張が高まる中、17日、米フローノイ国防次官は日中両国に「平和的な対話による解決を望む」「衝突の激化は避けて欲しい」と発言していた。

(翻訳編集・張YH)