北朝鮮、南北官僚級会談の元首席代表を処刑か

2010/07/22
更新: 2010/07/22

【大紀元日本7月22日】04-07年に南北官僚級会談の首席代表を務めた権虎雄(クォン・ホウン)元北朝鮮内閣責任参事が、「対南政策の失敗」の問責で処刑されたと、韓国紙「東亜日報」が20日、北京の消息筋の話を引用して伝えた。

いつどこで処刑されたかはまだ確認されていないが、「権参事が地方に左遷された後、銃殺されたという話がずっと流れている」とある情報当局者が伝えたという。韓国当局も、関連情報を入手して分析中と同紙は報じている。

権元参事は04年5月に平穣で開かれた第14回南北長官級会談で、45歳の若さで北朝鮮の代表団長として華やかに登場。07年の第20回の会談では、韓国の李在禎(イ・ジェジョン)統一部長官(当時)に向かって「上半垣xun_ネ内に国家保安法を廃止せよ」と威嚇し、同年6月の第21回の会談でも、ソウルでの無礼な態度で物議をかもしたことがある。一方、08年以降の活動内容については確認されていない。

政策の失敗を理由に政府高官が処刑されることは、北朝鮮では珍しいことではない。今年3月に処刑された前労働党企画財政部長の朴南基(パク・ナムギ)氏も貨幣改革の失敗を引責した形で公開銃殺された。13年前の97年、北朝鮮で100万人が餓死した時期に、食糧難の責任を当時の党農業担当書記・徐寛煕(ソ・グァンヒ)氏に負わせ、「米帝のスパイ」との罪名で公開処刑した。さらに、今回処刑されたと噂される権元参事の上司で、慮武鉉の政権時代、北朝鮮の対韓事業を事実上総括した崔承哲(チェ・スンチョル)元労働党統一戦線部副部長も、08年に処刑されたとされている。

「東亜日報」は17日の社説で、金正日総書記の後継者とされる金正雲(キム・ジョンウン)氏への忠誠を示すため、人民保安部などが血眼になって、「不純分子」の摘発を進めていると伝えた。

(翻訳編集・張YH)