韓国民間団体、「天安号」の真相DVDを北へ飛ばす

2010/06/04
更新: 2010/06/04

【大紀元日本6月4日】朝鮮半島の安定を揺るがしている韓国哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没事件。韓国では民軍合同調査団が、当事件は北朝鮮によるものと結論を出した。これに対して、北朝鮮当局は調査結果を「でたらめ」とし、厳しく批判している。そんな中で、韓国の民間団体が「天安号」の真相DVDを製作し、北朝鮮へ飛ばすことを計画している。「聨合ニュース」が伝えている。

「南朝鮮哨戒艦天安号沈没事件報道」と題したこのDVDの製作者は、韓国の対北朝鮮短波ラジオ局「北朝鮮改革放送」。6月3日に当計画は明らかにされた。北朝鮮当局は一方的に事実を歪曲して国民に宣伝しているとし、それに対する「視覚矯正」だと同団体は主張する。

当DVDには哨戒艦の沈没事件の発生、調査の進行過程、民軍合同調査団の調査結果、各国政府および世論の反応、韓国の関連内容報道などが盛り込まれ、時間順に編集されたという。また、主観的な判断は一切入っていないと製作者は強調する。

DVDを北に飛ばす作業は、対北朝鮮ビラの撒布を続けてきた「北韓自由運動連合」が行う。風向きや気象条件などを考慮した上で、7日に当DVD500枚とビラ10万枚を大型風船で北朝鮮に飛ばす予定だという。

北韓自由運動連合代表は、脱北者でもある。北朝鮮でもパソコンを持っている家庭は多く、中国産のDVDプレーヤーもかなり普及しているので、もっと多くの人がDVDを見ることができることを期待していると述べた。

(翻訳編集・明吉)