【大紀元日本5月26日】北朝鮮の今年の食糧は110万トン不足すると予想される。過去6ヶ月間の外部からの支援は全体不足量の16%に過ぎないと、米国自由アジア放送(RFA)が25日伝えた。
国際連合食糧農業機関(FAO)が発表した報告書「北朝鮮の作物状況展望と食糧状況」によると、北朝鮮が昨年11月から今年4月まで外部から調達した食糧は17万7千トンだという。
報告書はまた、北朝鮮は今年の食糧の不足分を穀物輸入または外部からの支援で補充しないといけないが、経済難の持続から見ると、輸入で不足分を補うのは無理がある」と分析する。
同日、VOAもFAOの報告書を引用し、「今春の朝鮮半島の異常気温により、北朝鮮の小麦などの二毛作作物の収穫量も減少の見込み」であると報道した。
一方、北朝鮮が昨年11月より実施しているウォンのデノミネーション(通貨呼称単位の変更)の影響で、食糧や物資はますます人々に届かなくなっているという。長引く食糧不足により、北朝鮮国内では暴動が絶えない。市場の治安要員らが絶望した市民らに襲われる事件が相次いでいるという。
(翻訳編集・明吉)